第八話 旅の道中
今回は結構短いです、と言うよりネタと気分に左右されますが
しばらくは短い話が続くかもしれません。
道をしばらく歩いていると、日が暮れてきた。
「暗くなってきたな……そろそろ近くで野宿でもするしかないか」
「そうだね……魔物も出るかもしれないし、焚き火でもしようか」
そう言って道から少し外れた森の中で火を焚いて
簡易的な小さなテントを張る。
焚き火の周りで座りながら食事をする。
「そういえばルースィー、ルースィーってなんの獣人なの?種類とか
あるんだよね?」
ルースィーは食べながら答える。
「ん、私……と言うより私達家族は、全員猫の獣人だよ、もちろん猫の他に
犬とか羊とか鳥とか、いろいろなのがいるけどね」
「へぇ~なるほどね、じゃあその耳と尻尾、猫の奴ってことか」
「うん、そういう事、種類によって耳とかが変わるんだよ」
「なるほど、って言うことは大体見た目でどういう獣人かわかるのか」
「うん、でも犬とかは、猫となかなか見分けつかないんだけどね」
そんな風に話しながら、食事の時間は終わった。
「ふぁ~っぁ」
食事が終わるとルースィーがあくびをした。
「眠いのか?テントに行って今日は寝なさい」
「ん~~そーする~」
目をこすりながらテントに入っていった。
しばらくして周りを見渡し不審な人影や魔物がいないことを確認し
テントに入った。そこには寝袋で横になって静かな寝息立てていた。
気持ちよさそうだ……、俺は頭をそっと撫でようと手を伸ばそうとしたが
よくよく考えればそこまでの仲でもなかったため躊躇した。
そして迷った挙句、結局やめた。
「可愛いなぁ~~」
そうつぶやいて静かに寝袋に入り就寝した。
翌日
天気は晴天で、森によって少し隠れているものの、明るさを感じさせるには
十分だった。
「晴れて良かった、雨とか最悪だからな」
「おはよ、マサト」
テントからルースィー出てきた。
「よかったぁ晴れてる、私達半袖だから冷えちゃうからね」
そう言って朝食を済ませ、テントを畳んで用意し、道に戻る。
「あ、そういやその褐色肌って生まれた時からなのか?」
そう言うと首を横に振って答える。
「ん~ん、日焼けだよ、ほら」
と言って服を腹の部分までめくって、見せた。
そこには服で覆われていない所より薄いが、やや褐色に焼けている肌が見えた。
「なるほど、にしても健康的な肌だなぁ、なかなか日焼けしてもそんなには
ならんよ」
「運動してるからね、……もしかしてこの肌色嫌い?」
「いやいや好きだよ、似合ってる、健康的だしね」
「そうかな?ありがとう!」
日焼け目的でなく、適度に外に出て
運動してると、時間は掛かるけどこうなるのかな。
にしても……………服めくった時、ちょっとドキッとしたなんて言えない。
「私にはバレてますけどね」
「おィィ!!あんた人の心覗いたのかよォ!」
「いいえ?見るだけでも分かりますよ、ふふ、村を救うために
命をかけて戦った人でも、結構そういうのには素直なんですね
なんだか安心しましたよ」
「おう、やめろや、聞かれたらどうするんですか」
「大丈夫ですよ聞かれないようにしてるので」
ホントに勘弁してくれ……
そんな風に話をしながら街へと歩いて行った
天才で強くても、なんだかんだ性欲とかは普通にある。
そんな感じの彼です(笑)