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ブラック・マジシャン  作者: 東雲 修
第一章 転生
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第五話 バッドラック

後半、夜眠い中急ぎ目に書いてたので誤字脱字が多いかもしれません。

朝、鳥の鳴き声と窓からやや漏れている光で、ベットから起き上がる。

カーテンを開いて窓の外を見る、道に人が通っている

ただそれだけだというのに

こんなにも感じ方が違うのはなぜだろうか、外を、部屋を見ることで

日本には居ないのだという事を再確認する。

ドアノブに手をかけ、捻る、階段を降りようとしたとき隣の部屋から少女

ルースィーさんが出てきた、ルースィーさんは目をこすりながらこちらを見る。


「おはよーマサトさん……」

 

「おはよう、まだ眠い?一緒に下に行こうか」



「うん……っは!わ、我は眠くなどないぞ!これは……その……

そう!演技じゃ!相手を油断させるための演技なのだ!」


「え、演技する必要あります……?」


俺は苦笑いする。


「え!?いや……その……も、もうよい!早く降りるぞ!」


何この子超可愛い


「おはようございます、バルキッドさん、朝早いですね」


階段を降りた先にいたバルキッドさんに挨拶する。


「はい、おはようございます。もうすぐ朝食ができますから

待っていてくださいね」


俺はそれに答えて、リビングの方へと向かう。

しばらくすると、料理を持ってきたカーラさんがこちらに来てテーブルに置く

見ただけでも食欲がそそられ

俺の鼻からも食べてもいないというのに美味であると

感じさせる……歳も性別も違うというのに、なぜか凄い嫉妬心を覚える。


「「「「いただきます!」」」」


俺を含む四人が一斉にそう言って食事に手をつける

食べながら、まるで家族の様に談笑する。


「そういえば、バルキッドさん、バルキッドさんが自分の事を人間から見て

かなりの歳を取っている、っというような事を言っていたじゃないですか

人間基準で実際いくつなんです?」



「うーん、そうですねぇ……私は多分40代前後ぐらいでしょうか

カーラは30前半か半ばぐらい……でしょうか?ルースィーは10代

前半でしょう。まぁ正確には私もわかりませんがね

見た目相応だと思ってもらえれば」


「そうなんですか……って変なこと聞いてすみませんね、すこし

気になったもので」


「ふふ、予想よりおばさんで残念でした?」


カーラさんが言った。


「あーいえいえ!そう言う意味で言ったわけじゃないですよ

むしろそれより若く見えますよ」


「あらあら、若いだなんて……」


カーラさんは少し照れたように返した。


その後食事も終わり椅子に座ったまま、これからの事を考える、そうしていると


「どうも、おはようこざいます、セリフィアです」


セリフィアさんから連絡が来た

だが周りは気づいていない。


「もしかして周りに聞こえないようにしてます?」



「当たりです、これからも隙を見て話しかけたりすると思うので出来れば

答えてくださいね」


「分かりました……ところで何か用はあるんですか?」



「はい、これからのことを悩んでいるのでしょう?でしたら街に行ってみては

どうでしょう?そこならいろいろ施設もありますし別の街への

移動手段もそこにあります」


「街……ですか、いいですね準備が出来次第行きましょう

でも正直この家族と別れるのは少し悲しいですがずっといたら迷惑でしょうし」



「まぁ、強制する気はないですから、ここにいてもいいと思いますよ」


そんな事を話しているとルースィーさんが

話しかけてきた。


「なぁ、そなた、我と……その、遊びをする気はないか?」


一旦セリフィアさんとの会話を切断し答える。


「えーっと、遊びっていうのはなんですか?」



「そのぅ、我と我の友人と追いかけっこでもしないかとな。わ、我が

やりたいわけではないぞ!?その友人がだな、どうしてもというから……」


「分かりました、運動はできる方ですから付き合いますよ」



「ほ、本当か!?それじゃあ、早速行かないか?」


凄い目を輝かせておらっしゃる。

……絶対この子がやりたいんでしょ……。


「分かりました、いいですよ」


そう言うと、はしゃいで手を引かれて外まで

連れて行かれる。意外と子供なんだなぁ……。俺は自然と笑みがこぼれる

そうしている途中セリフィアさんの声が聞こえる。


「私は会話はできそうにないですから暇があるとき連絡してください」


そう言って通信が再度切れる。

しばらく手を引かれ歩いていると、4人の子供たちが見えた

ルースィーさんの様に獣耳が生えている者もいる、皆ルースィーさんと

ほぼ変わらない、小さい少年少女達だ。


「あ、ルースィーちゃんこんにちは、今日も遊ぶんでしょ?……

ん?その人はだれ?」


「わ、我をちゃん付けするな!それとここにいる者は、トキサカマサトという

つい昨日来た旅人じゃ。今回はこのマサト殿が遊びたいと

申すから連れてきたのだ」


おい、この人何勝手に捏造してんだ。これじゃまるで俺が遊んでと

ねだったロリコンみたいじゃないか。


「え、えっと、改めて自己紹介するね、俺は刻阪真人よろしくね」


「「「「わーい!」」」」


と大声で言ってパチパチと拍手する、結構好評らしい?


「それじゃあ、初めてのマサトもおるし、我が説明しよう、ルールは

追う側と、逃げる側に別れて、開始と同時に追う側が目をつぶって十秒数え

その間に逃げる側はどこかに隠れたり走って逃げ続けたりするのだ。

逃げる側、追う側双方、魔法や道具を使用して

おびき寄せたりなども可能じゃ。追う側は逃げる側を見つけたら

その相手にタッチをするそれで捕まえたとする

逃げる側は捕まらないように逃げ、隠れるのじゃ今回は制限時間は五分

まぁ、やってみた方が早いだろう今回は我が開始の合図をするそれで良いか?」

俺と四人の子供たちは全員首を縦に振る。


「分かった、それじゃあ、始めるぞ、1、2の3で開始じゃ、」




「1、2、3!」



開始の合図が終わると同時にルースィーさんを含めた

子供たち全員が散開する、それと同時に俺も十秒数える。


    「いーち、にー、さーん――――――はーち、きゅーう、10!」


数え終えると周囲を確認する

物の見事に全員いない、影すらも見えない、とりあえず周りを調べる。





一分後   いねぇ!!全くもって影すら見えねぇ!

お、おかしいなぁ~(汗)この村そんなに大きくないから

すぐ見つかるはずなのに……、そんな事を思いながら

家の裏なども探し始める。「ガサ……ガサガサ」

近くから物音が聞こえる、耳を澄ますと一軒の民家の裏の方からだとわかる。


「ここか!?」


物音のする方へ行ってみたものの、そこには誰ひとりとして

参加した子供は存在しなかった。だが周りを見ると

不自然にひとつだけ木箱が置かれているのが分かる、見る限りでは

子供一人程度なら入ることなど容易だろうと感じる

俺は警戒しながらその木箱に近寄る……そしてそっと開けた。


「え?」


「ピッ・・・ピッ・・・」箱の中には、そんな音を立てながら

カウントダウンを始める小さな四角形の物体が置かれていた。

その物体の真ん中には赤色の数字が表示されている、そして俺はそれによく似た物を知っている、「3……2……」


      「まずいっ……これは……時限爆弾だ!」


俺か咄嗟に後方に飛び込んで距離を離す。「1……」






               


「は?」


爆発しなかった、時間的に爆発するはずなのに……

俺はゆっくりと立ち上がって、木箱に近寄る。

そこにはカウントが0になった四角形の物体が置かれていた

だが音はならない。俺はふと、その物体をそっと手に取り裏を見た、すると

一枚の紙が貼られていた


「引っかかった?何か起こると思った?残念!何もありませんでした!」


と書かれていた、


「偽物かよっっ!」


何も起こらないから薄々

そうじゃないかって思ってたよ!!畜生、やられた!


「ふ……ふふふ……ふふふふはははははは!」


面白いじゃないか……騙しやがって、あいつらっ!

俺は耳を澄ませる、そしてその場から走り出す、

移動していると近くから物音が聞こえる、その音を今まで聞いた

音の中でなにが一番当てはまっているものかを、記憶を頼りに分析する。


「ここかぁっ!」


「わっ!?捕まっちゃった」


「あの……あの、四角い奴を仕掛けたのは君か?」


「え?あ、うん驚かせようと思って、魔法で……」


「は、ははは、そうかじゃあ、ひとつだけ言わせて貰ってもいいかな?」


「え?なに?」










「あまり私を怒らせないほうがいい」





一分後


「はぁ……はぁ……」


(((((何この人・・・・怖い!))))))


「……ねぇ」


「「「「「ひゅいっ!?」」」」」


「ごめん……、ちょっと興奮しすぎた」




その後、子供四人達とは別の遊びで一緒に遊んだりして解散。

一緒にいた感じでは、子供たちからは結構人気みたいで

「面白い」と言っていて好評だった。

それからというもの、ルースィーさん含めた子供達に付き合ったり

バルキッドさんやカーラさんを手伝ったり、村人の人と話したり………

そんな事をして平和に過ごしていた。そして、そんな風に過ごして二日が経ち

そろそろ外に出て街に行く計画も立てようかと、そう思っていたある日。







二日後



「……き……て……お……て……起きて!!!」


セリフィアさんの声が聞こえ目を覚まし、上体を起こす。



「っっ!?」


「やっと起きたんですね、刻阪さん、今、外が大変なんです!」


「な、なにがあったんです?」


「そ、それが・・・・話せば長くなるんですが、この村の少し離れた所に

「フリートロール」と言う強大な力を持っていますが、手を出さなければ

無害な魔物がいるんです。通常のトロールと呼ばれる個体に比べ

強い魔物です。その魔物に、この村の猟師が誤って矢を放ってしまって

怒ったフリートロールが他の魔物を連れて村に襲撃に来たんです!」


「な、なんだって!?じゃあ、今、村は!?」


「目で見たほうが早いです、窓から外を見てください!」


俺はそれに従って部屋の窓のカーテンを開いて外を見る。

すると




そこには数多くの獣人と人間以外の別の存在がそこにはいた。

ひと目で魔物と言う存在なのだと認識できる、その見た目は、それこそ

ファンタジーの領域だ。


「っ!た、助けに行か「駄目です!」


俺が言う言葉を遮ってセリフィアさんは叫んだ。


「な、なんでですか!?あのままじゃ……」


もう既に魔物たちは村人達を殴り、切り裂き、突き刺している。


「このまま言ったらあなたが死ぬかもしれませんよ!?あなたは死にに

ここに来たんですか!?確かに弱い魔物であれば数発で倒せますが

ただのトロールすら倒していないのにフリートロールを倒すなんて

とても……」


「………っでもここには、ここの人たちには恩があるんです!

バルキッドさん達はこんな俺でも泊めてくれて……認めてくれました。

普通なら追い出されるかもしれないのに……それにここには

まだ小さな子供もいるんですよ!!あんなに笑っていた村の人たちが

悲しむなんて耐えられない……。こんな状況見て

見捨てられる訳ないじゃないですか!!もう、通信は切らせてもらいますね」


「え……ちょっと、まっ……!」


通信を切って部屋を飛び出す、階段を降ると、そこにはルースィーさんとカーラさんがいた。


「マサト殿!外が大変なのじゃ!」


「状況は分かっています、バルキッドさんは!?」


「夫は外に出て行ってしまって・・・・私と娘は戦えませんし

娘には戦えたとしても、戦わせられないですし。どうしようかと……」


「俺が……行ってきます……!」


「マサト殿!?正気かそなたは!?かなりの戦闘経験がないとあの数は……」


「自分はこれでも多少は戦える方です、ここにいて待っているなんて出来ません

一人でも多くの人を救わないと……」


と言って外への扉の方へと駆けていく。


「マサトさん!行かないでよ……!死んじゃうよ……!?」


ルースィーさんは言った。


「……いい事教えてあげようか、男にはさ、「絶対に退けない時」があるんだよ

そして……それが……「今」なんだよ……!」


俺はそう言うと外への扉に歩いてゆく。


「カーラさんルースィーさんを守ってあげてくださいね!」


去り際にそう言い残した


次回戦闘入れます……と言ってもすぐ終わりますけどね

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