オーブ獲得編1
俺北風寒太は旅に出ていた。
そこでとある噂を聞いたのだ。
「ここが噂の洞窟か……。」
最北の方のとある山の山頂に不自然にできた洞窟の前で俺は突っ立っていた。
そこで旅の途中に聞いた噂を思い出していた。
「そういば最北の方のとある山の山頂にお宝があるらしいぜ。」
『それ聞いたことあるー!洞窟の一番奥にお宝があるそうなんだけど、そのお宝を探しに行った人みんな帰ってきてないらしいよー。』
「へー、そらおっかねー話だな。」
『でもでもそんなお宝手に入れた人は億万長者だね!』
「まぁ、そんな危ない所には俺は絶対に行きたくないけどな。」
『ほんとそうだよねー。』
旅の途中にこんなおいしい話が聞けるとはな。
俺がお宝を手に入れて億万長者なってやる。
じゃあ行くか。
「北風寒太いっきまーす!」
勢い良く洞窟の中に飛び込んだ、が、その瞬間頭に痛みが走り意識がなくなった。
「おい、起きろ、このやろーいつまで寝ていがるんだコンチクショウ!」
「うっるさい、もう起きてるよ母さん!」
「お前何寝ぼけんだよ。」
意識がはっきりとし、さっきの発言を思い出し俺は慌てて言った。
「かーさん?そうそう、カールさんに似てる人!俺はこのとおりちゃんと起きてるよ!」
「カールさん?まぁそんなことはどうでもいいが起きたんならさっさと出ていってくれ。ベットがいっぱいなんだ。」
ベット?周り見回すとそこら中にベットがある。
よく見えないが人らしきものが横にっているのがわかる。
「どうなってんだ?というかここはどこだ?そういえば俺はお宝を探しに洞窟に入って……クソっ、そっから何も思い出せない。」
「あー、それは俺もよくわからんのだがここはたぶん現実とは別の世界だ。俺もここにきて十年になるがここから出ることもできん。。」