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顛末

Whether you wish this would go on or not, all the shits go on regardless of your will. So, will that make you courageous if you raise your hands up in defeat, upfront the indisputable confrontations?


Well, cut that crap and why don't you say "FUCK YOU and I WON'T DO IT"?


Figure out how you feel after yelling that phrase out roud.

 渥美はふと、周りに群がっている気配が遠ざかっている感覚に襲われた。が、それはもうどうでもいいことだと自分へ言い聞かせるように彼はまた俯いた。

 「俺、今大勢の他人に囲まれて笑いものにされてるんだけど、何かその人達が自分そっくりなんじゃないかなって今分かった気がするんだ。心の中でバカにしてる普通の人と俺がどう違うんだって」

 開閉ドアに張り付いたタクシーの運転手が肩で息をついている。その運転手の背中に凭れ掛かっている、鼻孔をチューブに塞がれた老人から笑みが消えた。

 「人間、受けた痛みは忘れないけど、傷つけた分の痛みとか何も知らないで平然としてる」

 タクシー運転手の下で開閉ドアに凭れかかって笑い続けていた女性が不意に諦めの表情を浮かべた。それでもその女性は何とか笑い声を搾り出そうとしていた。渥美はその女性を見つめたまま受話器に向かって話し続けた。

 「皆さん、ありがとうございます」

 天井から滴り落ちる黒い雨はいつしか止んでいた。ガラス越しに建物の合間から見える空は雪雲が解けるように散り始めていた。雲間から眩いばかりに白い日光が差していた。

 「俺はあなた達と同じ負け犬だ。今やっとそれが分かった」

 群衆は笑うことを止めていた。

 人だかりは電話ボックスから離れ出した。それぞれの表情はどれも興醒めだと言わんばかりのものになっていた。あくびをしている者も居れば何事も無かったかのように腕時計に視線を落としたまま駅へと向かう者も居た。安全ヘルメットを被った男性達は作業の続きに取り掛かろうと話し合っていて、水商売風の女性は携帯電話で喋りながら商店街の方へ歩き出していた。その公共施設の周りに大勢の人が描く円は大きく拡散しつつあった。

 「こうして電話ボックスに閉じ込…」

 渥美がその言葉を言い切ってしまうことはなかった。

 人の群れは四散しようとしていた。だが、渥美はその様を見てはいなかった。度数を示す電子数値は『4』から何の前触れもなく『0』をカウントしていた。その出来事に彼が疑問を挟む余地などなかった。

 辺りが一瞬にして闇に潰された。

 それは真っ暗なシャッターが瞬く間に電話ボックスの四面に振り落とされたかのような様であった。

 次の瞬間、渥美は足を掬われ、固い何かにこめかみをぶつけた。それが果たして仕切りガラスであったのか、電話機であったのか、彼にはもう分からない。争う術もなく、上から降り落ちてきた圧力に翻弄され身体が反転した。まるで滝壷に叩き落されたような衝撃だった。逆さになったまま、有無を言わせない強い力が彼の両足を掴んだ。そして彼の両足は引っ張られた。視界は真っ暗な闇に閉ざされたままであった。口を開けば、ねっとりとしたものが喉を侵食していく。

 俺はどうなったんだ?

 擦り切れるように消えていく意識の中で最後に浮かんだのはそんな疑問だった。

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