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はやくおれのものにしたい!

なんか前置き長くて予定より長くなってしまいました。

 しかも予告したのに今回魔法出てきませんでした。すみません。

 もう予告はしないようにします。

 

 どこかおかしな点がありましたら遠慮なく指摘してくださると助かります。

「……アキト様はいったい何者なのですか?」

「うむ。姫様の言うとおりだ。いったいどれだけの魔力を持っているのだ? アキト殿はどうやら私との手合わせではずいぶんと手を抜いていたのだな?」

 

 2人が唖然とした表情でおれに尋ねてくる。


「え? いや、別に大したことしてないと思うけど? ただぶっ飛ばしてるだけだし」

 

 そう。おれはただ向かってくる魔物を殴ったり蹴ったりでぶっ飛ばしてるだけだ。

 おれたちは今セレナの国、ローズマリー王国の王都を目指して暗い森を歩いている。

 通常の道では、深夜とはいえ、誰かに目撃されてしまうおそれがあるし、一応、元は味方であっても今は敵となっている騎士団たちが2人を捕えようと探している可能性もあるため、堂々と正面から行くべきだはないということで、あえて危険な森を、セレナの光魔法の明りをもとに歩いているのだ。


 しかしこれがまた面白いくらいに魔物が襲ってくる。

 明りにつられているのだろうが、いくらなんでも来すぎだろう? というくらいだ。

 しかもどの魔物も最初にセレナやレミアを狙ってくるので頭にきたおれが、片っ端からぶっ飛ばしたわけだ。

 当然だろう? おれの前で美少女を襲うんだ。そんな下衆は、魔物だろうが人間だろうがおれが容赦すわけがない。


「いえ……それが異常なのです。襲ってきている魔物は1体1体が、騎士団の中でも経験豊富なものがようやく相手できるくらいの魔物です。それを素手で、それも一度当てるだけでどうして10体以上の魔物があんなに飛んで行ってしまうのですか!?」


 セレナは、おかしいです! と言いたげな表情だ。

 

 どうしてって言われてもなぁ。仕方なくね? なあミルフィ。



(そうです。仕方ありません。彰人様は最強なんですから。かっこいいですよ、彰人様!)


 うんうん。


「アキト殿は魔法を使っているわけではないのですよね?」

「ああ。使ってないよ。なんでだ?」

 

 というかおれ使える魔法、ファイアーボールとウォーターボールくらいしかまだないし。

 あ! セレナが使ったヒールとらいとも使えるかな? 


「いえ、もし風魔法が使えるのなら打撃の瞬間に魔法を発動しているのではと考えたのだが……」

 レミアが、う~ん、とうなりながらも考え付いた見解を言う。


「いや、あれたぶんただの風圧だと思うぞ? そんな魔法使ってないし」

「「!……」」

 

 いやそんなに驚かなくても……。

 しかしなるほど、そういう使い方もありなのか。でもあんまりイメージできないなぁ。

 ああ、おれもはやくかわいい精霊ちゃんと契約したい!


「でも変ですね……」

「どうしたのですか? 姫様」

「それがね、レミア。わたくしはなるべく魔物を刺激しないような魔法で明りをつけているのだけど、それにしては襲ってくる魔物たちが多すぎる気がするの。これはやっぱりわたくしがまだまだ未熟者だからなのかしらね……」

「そ、そんなことありませんよ! 姫様の魔法はどれも素晴らしいです! これは姫様のせいではありませんよ! なぁ、アキト殿!?」

 

 なにやら自信を無くしいるセレナをすさまじい勢いでレミアが慰めている。

 っておれに振るのか!?


「も、もちろんだ! これはセレナのせいじゃない! そもそもセレナみたいな美少女が未熟者な訳ないだろ! まさに完璧だ!」

 

 うん。意味はよくわからんが、嘘は言っていない。セレナは完璧なんだ!

 

「そんな……美少女だなんて。わたくしなんてまだまだです。レミアの方がずっと大人っぽくて魅力的だと思いますよ。でもありがとうございます、アキト様」

 

 うむ。どうやら立ち直ったようだ。しかし気のせいか、セレナが一瞬、照れたように見えた。

 まさかの好感度アップか? ラッキー。

 しかし、隣のレミアから思わぬ反感を買ってしまった。


「ひ、姫様! 私ごときが姫様より魅力的などありえません! あ、ああ、アキト殿! あなたは私の胸に触れるだけでなく、あろうことか一国の姫君まで手にかけようとしているのではないか!? 全く、とんだ破廉恥男だな、あなたは!」

 どうやらレミアは、セレナに自分の方がかわいいと言われたのを素直に喜べないのか、激しく真っ赤になった顔でおれに矛先を向けてきた。


 なんとかわいいやつだ。乙女すぎるぞレミア!

 しかし、このままでは、レミアの好感度が下がったままだ。 なら……。


「馬鹿言うな! おれはそんな変態野郎ではない! 自分に正直なだけだ! セレナが美少女なのは事実だし、レミアの胸が、それはそれは柔らかくて気持ちよかったのも事実なのだから仕方ないだろう!?」


「なっ! き、きもち……いい……? そ、そんなはずはない! こ、こんなのただの脂肪の塊ではないか!」


「ふっ。そう思うならもう一度、今度はしっかりと触れて……いや揉んで、レミアの胸の素晴らしさを、こと細かく言葉にして伝えてやるぞ?」

 おれはそういと手の指をワキワキ、といった感じでいやらしく動かす。


「ッ……。や、それだけはやめてくれ! いや、やめてください! わ、わかった! 気持ち良くていいです! いいですからそのいやらしい手を引っ込めてください!」

 

 レミアの表情は、さながら沸騰直前のやかんのごとく、湯気でも立つのではないかというほど真っ赤に染まっている。


 ふふ。勝った! しかし、この手の攻撃に弱すぎるぞ、レミア! これはおれがしっかり守ってやらねば! 


「あらあら、レミアったら、本当に乙女ね。ですが、アキト様? わたくしの魔法が原因でないのならなぜこんなに魔物が襲ってきたのでしょう?」


「え? ああ、それはたぶん……」


 いや、おれに聞かれても正直全く分からないです。すみません。


(おそらく彰人様が原因ですわ)

 ミルフィがいきなり口を開く。

 え? おれのせい? あの、もしかしてミルフィ、怒ってる?


(い、いえ! そういう意味ではありません! ただ彰人様の無意識のうちに放った魔力が原因だということです)

 なんだ……。てっきりまた嫉妬しちゃったのかと思ったぞ。まぁそれはそれでかわいいからいいんだけどさ。それで、無意識のうちってどういう意味?


(私はもう嫉妬はしないことに決めたんです。ええと、彰人様は、最初の魔物が2人を狙ったとき、明らかに頭にきていましたよね? それで彰人様は、魔物に向けて無意識に殺気を放っていたんです。その殺気を感じ取った魔物が続々と襲ってくるようになったのです。なにせ彰人様、その時からずっと殺気を出しっぱなしでしたから)


 ああ……たしかに、そん時は、おれの嫁候補に手ぇ出そうとしてんじゃねぇ! だとか、次きたやつは問答無用でぶっ殺す! とか考えてかなりムカついてたからな。それでか。でも今はもう襲ってこないよな? 


(それはそうです。そのあたりにいる魔物はどうやらあらかた倒してしまったようですから)

 

 ははは。なるほど。そりゃ襲ってこねぇわな。


「ああ、その、たぶんおれのせいだと思うわ」

 おれはミルフィに聞いたことを正直に言う。

 そうしなきゃまたセレナが自信なくしちまうからな。あの、しゅん、ってなったセレナもかわいかったけどやっぱりセレナの一番は笑顔だからな。



「そうですか。それなら納得です。確かに戦ってる時のアキト様、少し恐ろしく見えましたし」


 が~ん! そ、そんな……。


「あ、でも、本当はかっこよかったですよ。正直、予想以上のお強さでしたけど、これだけの力をお持ちなら、どんな時でも守ってもらえそうな気がして安心します」


 おおぉぉ! なにいまの!? 告白!? いつもそばにいてくださいね、みたいな? く~、もちろんですとも! 


 そしておれは片方の膝をつき、セレナの手を取って、そっと手の甲に口づけする。

 忠誠を誓うように。

 さすがに唇はまだ早いだろうしな。


「セレナが望むなら、いつでもお守り致しますよ」

 

 ふ。決まった! どう? かっこよかった? よかったよね?

 ってかすっげぇ恥ずかしい! 


(彰人様。とても決まってました! でもセレナさんが羨ましいです。今度私にもやってくださいね)


 ふふ。まかせろ。何度でもしてやるぜ! 

 

 そして先ほどまでこの手のことには落ち着いた様子だったはずのセレナは、今回、意外な反応だった。


「あ、あの、アキト様……。よ、よろしくお願いします」


 き、き、きたぁぁぁぁぁぁ! 

 え? 今の何!? オーケーされちゃったよ? しかもあたふた、と真っ赤な表情でだよ?

 かわいすぎるよ! ってか2人の好感度、結構高くね? おれ。

 これは、2人とも本物の嫁になる可能性が……。 く~! おれはやるぞ!

 絶対に2人をものにしてみせる! 


「……アキト殿。なにをにやけているのですか。破廉恥な。それよりそろそろ先を急ぐべきです」

 レミアが最早、呆れた表情でいう。

 いやレミアもさっきまでノックアウトされてたじゃん……おれに。


 だが、いかんいかん。そうだった。 この作戦が成功しないと何もかもが無意味になってしまう。


「んじゃ、行こうか」

 おれはスッと表情を引き締めて先へ進んだ。

 


 そしてそれからは本当に何事もなく、すんなり王都までたどり着いた。



 

 

 

 おれたちはいま王宮の門の前の物陰にいる。正直、王都に入ってからここまで来るのに相当時間がかかった。

 なにせ、騎士団の連中の監視がやたらと多く、隙を見ながらの移動はかなり険しかった。

 しかも、王都の入り口からここまでの距離がやたらと長い。王宮は、王都の入口から一番奥に、正方形型のやたらとでかい敷地に、ばかでかい塀で囲まれている、さらにその奥に建っている。

 王宮内へ入るには必ずこの正門を通らないといけないらしく、門番をどのようにかわすかを、現在検討中だ。


「うむ……さて、どうするか。おそらく門番は4人だろうが……」

「4人? 見えてるのは2人だけど?」

 おれはレミアの発言に疑問を抱き問いかけるが、その答えはセレナが答えてくれた。


「内側にも2人いるはずです。あちらはわたくしたちが戻ってくると思っているはずですから、町と同じように監視を増やしていてもおかしくありません」

 セレナはしゃがみこんで、地に絵を書き記しながら仕組みを説明してくれる。


 なるほどね。二重の監視というわけか。

 ん~面倒だなぁ。こう、パパッと国王とメイシアちゃん助け出して、ついでにレミアの親父さんも捕まえて、2人にかっこいいとこ魅せて惚れてもらう! みたいな。そんな感じが理想なんだけど……。


(それでいいのではありませんか? アキト様は誰よりもお強いのですから、最初からこんなにこそこそと様子を窺う必要はないと思います)

 ミルフィが唐突におれの考えに賛同する。


 へ? ああ、そういわれればそうだよな。なんか2人がやたら警戒してるからつられちゃったわ。

 んじゃ、ここは盛大に殴り込むとしますか!

(はい! がんばってください、彰人様)

 おうよ! 


 そして気合の入ったおれは、ババッ、と勢いよく立ち上がる。


「ど、どうしたのですか? アキト様?」

「う、うむ。いきなり立ち上がってはびっくりするではないか。なにかいい案でも思いついたのか?」


 2人はびっくりしたぁ、という顔で問う。


「ああ。思いついたぞ。完璧な方法が」

「ほ、本当ですか!?」

 セレナがなにやら期待の眼差しを向けてくる。

 ああ、かわいい! でもやめて。そんなすごい方法とかじゃないから! ただの正面突破だから!


「それで、どうするのだ?」

「ふ。決まっている。男なら正々堂々、正面突破あるのみ」

「「……」」


 あれぇぇ? ちょっとかっこよく言ったつもりなんだけど……。


「はぁ、馬鹿ですかあなたは? たとえそれで中へ入っても王宮までは距離があるんですよ? 入り口でそんなことをすれば瞬く間に囲まれてしまいます。

 

 おれの案はレミアによって一蹴される。


「そうですよ、アキト様。アキト様がお強いのは先ほど分かりましたが、いくらなんでも無茶です」


 そ、そんな……セレナまで……。

 くっ! だが、できればいいんだろう? そう。おれは不可能を可能にする! 

 そしてその時こそ、2人がおれに心底惚れることになるだろう。ふふふ、ははは。

 ああ、やばい! テンション上がってきた! もうすぐだ! もうすぐでセレナとレミアの心も身体もおれのものにっ! ぐへへへ。

 

 そしておれは高まる妄想を抑え、2人に宣言する。


「ふ、セレナ、レミア。おれを誰だと思っている。できないわけがないだろう。おれにかかれば騎士団の1人や2人や3000人など大して変わらないさ」


 決まった! この上なく決まったぞ。

 どうだ、ミルフィ? おれはかっこよかったか?


(はい! とても凛々しかったです)

 うんうん。ミルフィは素直でかわいいなぁ。

 

 しかし、脳内でそんなやり取りをしていると、レミアがそれはそれはもっともなことを口にする。


「アキト殿……。2人と3000人では全く違うと思うのだが」


 ですよねぇ。でもまぁそれは言葉のあやだ、気にするな。


「おれには大した差じゃないさ。まぁ見てろって」

 おれは2人に向けてそう言い放つと、1人、門番へ向かって歩き出す。


 2人は止めようとしたがもう遅い。門番がおれに気付いてしまったからな。


「とまれ! 何者だ!」

「怪しい奴め! こんな夜更けに王宮へ何の用だ!」

 2人の門番がおれに気付くやいなや、いきなり槍のようなものを突き付けて、声をあげる。


 おいおい。いきなり物騒すぎるだろ! 最初はまず穏便に話を聞くのが普通じゃね? 

 なんか……頭にきたわ。まぁどうせ国を国王やセレナを裏切った奴らだし、いいか。


「どけよ。おれはあんたらに用はない」

 おれはそういいながら、スッと高速で1人の門番へ詰めより、ひとまず殺さないように、十分手加減してボディブローを打ち込んだ。

 門番は、ぐふっ、とうめき声をあげ、そのまま膝から崩れ落ちる。そしてすぐさま隣の門番も同じようにボディブローを打ち込んだ。


 2人の門番は一瞬にしておれの前に崩れ落ちた。

 ってか、よわっ! こんなんが門番でいいのかよ? かなり手加減したぞ? 


(彰人様が強すぎるんですよ)

 ミルフィが嬉しそうな声で答える。


 そこへ物陰から2人が駆け寄ってきた。


「アキト殿! 無茶をしないでください! 騒ぎになれば私たちには勝ち目はないのですよ!」

 レミアが小声で怒鳴ってきた。

 

「大丈夫だって。少しはおれを信じろよ。んじゃ門を開けるぞ?」


 そういっておれはやたら分厚そうな門を押す。

 そしてゴゴゴ、という重い音を鳴らしながらゆっくりと門が開き、


「お待ちしてましたよ。姫様。そして副団長殿」

 

 と、中から1人の図太い男の声が聞こえた。


「そ、そんな」

「馬鹿な! まさか、私たちの気配に最初から気付いていたのか!」


 セレナ、レミアが門の内側を見ながら驚愕の声をあげる。

 

 門の先には様々な武器を手に取った騎士たちが、およそ300人程、おれたちがやってくるのを待ちわびていたかのように立っていた……。

 

 ヒロインたちのキャラはどうでしょうか?

 魅力はあるでしょうか? 不安です。

 でもまだまだこれからなので頑張っていきたいです。

 応援よろしくお願いいたします。

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