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おれの王国建国


 王宮の外へと出たおれたちは待っていたレミアとシアに合流し4人で塔のてっぺんへと飛んだ。


「さて、と」

「アキト? またここへ登って今度はどうするのですか?」

 セレナがおれに問いかける。


「ん~? そんなの決まってるだろ。みんなに今の状況を伝えるんだよ。フェンネル王国、フラックス王国は滅びましたってな」

「確かにそれは早急に知らせた方がいいことは分かるが、こんなところに上る必要があるのか?」

「もちろん。高いところからの方がよく聞こえる気がするだろ?」

「まさか……この場から皆に伝えるのですか?」

「当然ッ! まぁ考えがあるから大丈夫だって。とりあえず下でくたばってる兵たちを起こすか」


 おれはニッと笑みを浮かべ上空へ大量のウォーターボールを放つ。

 すると数秒後に土砂降りの雨が降り注ぐ。

 それによって地べたに寝そべって気絶していた兵達が意識を取り戻し「なんだなんだと?」と起き上がる。


「よし、んじゃ始めるか」

 そう言っておれは瞳を閉じ、少しばかり集中し再び瞳を開いて言葉を発した。


【聞け! この大陸に住む人間族たち】

 そう言ったおれの言葉は、まるでカラオケボックスでマイク越しに話したかのようにあたりに響き渡った。

 よし。上手くいったっぽい。

 まぁ何度もいうがおれにはできないことがないらしいので皆に聞こえるように~、とかイメージすればできるんだけどな!


「これは……? アキトの声が全方向から聞こえてくるような」

「うむ。聞こえるというより全身で受けているような感覚だ」


 後方で2人が的確な表現をする。

 まさにその通りだ。

 なにせおれはここから見える地平線までの大気を振動させてるんだからな。

 地震ならぬ大気震だな。そんな言葉があるかは知らんけど。

 そんなことを思いつつ言葉を続ける。


【今を以てフェンネル王国ならびにフラックス王国は滅びた。下衆な王をおれがぶっ飛ばしたからな。だからてめぇら、いつまでも腐った生活してんじゃねぇぞ! 楽しいか!? それで幸せか!? 少なくともおれは嫌だね。だからよく聞け! 今日からおれが人間族の王になる! 異論は認めねぇ。分かったか!】


 そういうと下にいる兵たちが「おお!!」と高々と腕をあげて返事をする。

 兵たちも無理やり従わせられていただけだし当然と言えば当然か。

 

「アキト、よかったのですか? 王にはならないと言っていたのに」

「ん? ああ、まぁしょうがないだろ。また別のやつがおんなじことするかもしれねぇし。ならおれがなった方が面倒じゃないしな」

「だがアキト。王になれば政治などといったこともやらねばいかんのだぞ?」

「は? いやいや、やらないよそんなの。ってか出来ないし。そういうのはほらおれたちのお父様がたに任せておけばいいだろ、うん」


 その当然のように他人任せにしたおれの言葉を聞いてセレナとレミアは目を点にして唖然としている。

「アキト様。王に即位されるのであれば国名を新たに立ち上げた方がよろしいのではないですか?」

 

 2人をよそにシアがそんなことを言う。

「え? ローズマリーじゃだめなのか?」

「もちろんですよ。ローズマリー王国は陛下の収めている国です。しかし今回アキト様は人間族すべての王になるのですから、当然ローズマリーもなくなるということです。したがって新しく改名するのがいいと思います」

 しまった。そうか。それに国を一つにするんだからローズマリーじゃただの吸収か。

 別にそれでもいいとは思うがどうせなら新しくした方が気持ち的にもいいかもしれないな。

 しかし何にしようか。家名を取るって言っても八島王国じゃしょぼいし。

 う~ん、ならやっぱり。


「よし、わかった」

 そう言ってもう一度みんなに向けて話す。


【全員聞け。これより新たな国名を告げる! その名も……ハーレム王国!! 今日から全員ハーレム王国の国民だ。そしておれから1つ言っておくことがある。いいか? 耳の穴かっぽじって聞きやがれ! 男ども! 国のために働く必要も命を懸ける必要もねぇ! そんなものはおれが守ってやる。だから女のために生きろ! 女を愛し、大切にしろ! ただし自分勝手な愛を押しつけるんじゃねぇぞ? わかったな? そして女を傷つけた奴はおれが容赦なくぶっ飛ばす! 

 そして女性たち、お前たちは生まれながらにしてこの世の宝だ。それを自分で穢すな! もったいねぇ! もし男に穢されたならおれに言え。ぶちのめしてやる! これがおれが定める唯一の法律だ。このくらいは守ってみせろ!】


 そう長々と演説したおれはどこからか歓声の様な声が聞こえた……気がした。

 

「アキト、とてもかっこよかったです」

「うむ。実にアキトらしかった」

「そうですね。ところでアキト様? ハーレム、というのはどういった想いで付けられたのですか?」


 セレナ、レミア、と順に褒めてくれていたのだが最後にシアに聞いてほしくない疑問をぶつけられた。

 

「えっ? いや~ほら、あれだよ! ハーレムっていうのはその、女の子を大事にしましょうっていう意味があるんだよ。ははは」

 うん。嘘は言ってない! 断じて言ってないはずだ!

 そもそもこの世界にハーレムなんて言葉は存在しないしな。


「ハーレム……。とても素敵な響きです」

「うむ。まさにアキトの統べる国にふさわしい名だ」

 

 なぜか納得されてしまった。

 ああ、やめて! そんな信頼しきった目で見つめないでっ!  

 言えない、実は1人の男が複数の女を侍らしていることとか死んでもいえねぇ~!


 っていうかセレナの口からハーレムとか……なんかいいかも。

 

 



 こうしてここにハーレム王国が建国されたのだった。


 

 


 

 

ようやく一章が終わりました。

後ほど次話で人物紹介と二章以降のヒロインたちを紹介しますので

その時にまだ決まっていないヒロインの名前も募集しますのでお答えいただけると嬉しいです。

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