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初夜はあまくない!? いやあますぎた!

なんだか気合を入れたつもりなんですがところどころ無理やり感あふれてる気がする!

気に入らなかった方、遠慮はいりませんのでどんどんコメしてください!

気に入られた方ももしいらっしゃれば感想お待ちしてます!

 無事に花嫁をゲットしたおれは現在、その場で妄想爆発中だ。

 

 ああ~まちどおしぃぃっ! なんで今が朝なんだっ! 夜まで半日近くもあるじゃないかっ! く!

 いや待て! それだけたっぷり時間があるんだ。ここはそれを生かし、ありとあらゆるルートをシュミレートするべきか!? ここはやはり1人ずつか? しかしそれではあとの2人が気になってしょうがない。ここはいっそ、3人まとめて……ぶほっ! やばい! いい、いいよそれ! あの美しい三人が、あられもない姿で赤くなりながらもおれを求める様……最高だっ! 

 いかんいかん! おれの息子が! これでは初夜を迎える前に果てる! それだけは絶対に駄目だっ! 落ち着け、落ち着くんだおれ!


 とまぁいろいろ考えているわけだが……。


「ああ~。アキト殿? 君が3人をとてもよく思っているのは十分に伝わった。伝わったから少し私の話を聞いてくれまいか?」


「へ……?」


 おれが一瞬我に返ったところで陛下のそんな言葉が聞こえ、おれは周りを見る。

 そして何やら全員がおれに注目し、セレナとレミアは若干引き気味のご様子。

 ラナードとメイシアは各々笑い声をもらしていた。


 うわっ! まさか、顔に出てた!?


(はい! 盛大に)

『時々声にも出ていました。ご主人様はずいぶんとその、エッチなんですね! クス」


 あうっ! なんたる油断! これで初夜を断られたらどうするんだよ……。

 でも……エミリィの口からそんな言葉が聞けるとは……ぐへへへ、ってそんなこと考えてる場合じゃねぇ!


「ははは。それで、話っていうのは?」


 おれは笑いで誤魔化しつつ陛下に尋ねた。


「ふむ。話というのはアキト殿の力についてだ。いや、少し違うか。アキト殿の契約精霊、といった方が正しいかもしれん。いったいあの精霊はなんなのだ? ラナードを難なく打ち負かすほどの魔法、それも1体で複数のエレメントを使いこなすあの精霊は。本来精霊はそれぞれ1つのエレメントしか司っていないはずなのだよ」


 陛下の言葉に一同が何やら真剣な眼差しでおれを見つめてきた。

 どうやらみんなも気になっているようだ。


 ああ、そうゆうことね。これって教えといた方があとあと面倒じゃない気がするんだけど?


(そうですね。もともとすべての魔法を使えますけど、エミリィさんと契約したおかげ、としておいた方がいいですね)

『ご主人様? あれでしたら私が説明しましょうか? どのみち召喚が必要でしょうから』


 エミリィがそう提案したのでおれはそれに乗っかることにした。


「ああ~、じゃぁ今から呼びますんで本人にいろいろ聞いてもらえますか? その方がおれが説明するよりわかりやすいんで。それじゃエミリィ、よろしく」


 おれが名前を呼ぶと、目の前で「ポンっ」とかわいい効果音と共にエミリィが現れる。


『皆様初めまして。ご主人様の契約精霊をしております、エミリアと申します。エミリィと呼んでくださいね』

 そういって挨拶を済ますとエミリィはおれの肩へとちょこんと腰を下ろし、足をパタパタさせながら微笑んだ。


 かっっっっわいいぃぃぃ! 


「う、うむ、それでエミリィ殿。そなたはいったいどのエレメントに属しているのだ? 召喚されている時点で上級精霊であることはわかるが、ゴーレムを圧倒したことからそれ以上の力を持っているとしか思えん。しかし上といっても精霊王はすでに6体すべてに契約者が存在している。となると、上級の上級クラスということになるのだが?」


『……クスクス、皆様は精霊王と上級精霊との違いをどのように認識されているのですか?』

 エミリィは質問に質問で返した。

 なにやらエミリィの雰囲気が変わった気がするのは気のせいだろうか?


「うむ、まず契約者との魔力供給に制限がないことだろう。それと、やはりもっとも違うのは精霊王たちはその身を人の姿となしていることかな?」


『正解ですね。ではわたしの姿はあなた方にはどう見えるのでしょう?』


 うん。まじでエミリィの雰囲気がおかしい! ってか恐いかも。

 

「……確かに人をしてはいるが、如何せんサイズが……。それに王はすでに6体存在しているわけであるし……な……!」


 陛下の言い回しが気に入らなかったのか、エミリィはなにやらプルプル震えながら魔力を垂れ流しにしている。

 ちょっと、エミリィ? 魔法はダメよ? 何が原因かはだいたいわかるけど、相手は一応おれのお義父さんだから。

 しかしどうやらそれはいらない心配だった。


『あらあら、いったいどこのどなたが王が6体などと決めたのでしょうね、ふふふ。いいですよ、この姿がお気に召さないのであれば、あなた方にもわかりやすい姿になりましょう。どうせ個人的にこの姿になっているだけですから。ご主人様、失礼します」


 エミリィはそう言って、おれの頬へといきなりキスをしてきた。

 って、えぇっ! なにいきなり? ってか柔らかい――。いやいや嬉しいけどみんな見てるから!

 セレナたちが嫉妬しちゃうからっ!


 と、おれは様子を窺ったのだが、なんてことはない。みんな揃ってエミリィの発した言葉に青ざめているようだった。


 そしておれの頬にキスしたエミリィの、その小さい身体は激しい光を発して辺りを包み、そこに姿を現したのは純白のワンピースに身を包み、額に六芒星を模したエレメント? が刻まれた黒髪の美少女。


 え? ええ! エミリィ? なにその姿? めちゃかわいいよ! ってかちゃんと等身大になれるんじゃん。もっと早く教えてくれよ……。

 そして、大人バージョンとでも言っておこうか。その姿になったエミリィを見て一同は最早唖然とした表情で言葉を失っている。そこへエミリィがとびきりの笑みを込めて再び挨拶した。


『これで満足でしょうか? ふふ、初めまして、全てのエレメントを司る精霊王、エレメンタルロードのエミリアです。以後お見知りおきをっ!」…………






 ひとまずエミリィの紹介が終ったところで、おれは王宮の侍従たちに1つの部屋へ案内され身体を休めることになった。おれというよりみんなが休みたかったのだろう。

 

 まぁ仕方ないか。精霊王がもう1体いたわけだし。しかも全部のエレメントとか言われたらね。

 そんなエミリィをたかが上級精霊として見てたんだからエミリィが頭にくるのもしょうがないな。

 まぁそのあとおれが「よく魔法を使わなかったな」と頭を撫でてやったらとんでもない勢いで期限もよくなったし、もう大丈夫だろう。

 

 それからしばらくのんびりした後、みんなで食事をとった。

 その食卓でおれにとって一番大事な話題が持ち上がった。

 それはラナードが発した「レミアよ、今日は王宮に泊まるのだろう?」というものから始まった。

 それを聞いたレミアは以外にも何かを感じ取ったのか、薄々自分でも思っていたのかはわからないが、焦ったように飲みかけのハーブティーを噴いた。

 そしてレミアは「いいいい、いえ! 私なんかより先に姫様がおお、おられるではありませんかっ!」

 と、ワタワタとセレナへと投げ掛けた。


 しかし次に答えたのはセレナではなくメイシアだ。

 メイシアはおれにとって最高の言葉を告げてくれた。

「クスクス、どうせ姉様も姫様も1人では不安なのでしょう? ならいっそのことお2人同時にお相手してもらえばよろしいではありませんか」と。


 結局そのままズルズルとメイシアの口頭テクで誘導され、2人は言われるがままに頷いた。

 そして最後の抵抗とも呼べるかわからないが、レミアは「ならばもちろんシアも加わるべきだろう! お前もアキト殿の妻になったのだから」と真っ赤になりながらメイシアに言い寄った。

 もちろんメイシアが断るはずもない。

 これはあとでわかることだが、メイシアは楽しければそれでいいのだ。

 故にこの場合は2人の反応が楽しそうだから。おれと結婚したのもほかの男なんかに嫁ぐより断然楽しそうだからということらしい。もちろん好意の抱いているものに対してだけだが。

 そんなこんなでおれから切り出すまでもなく望み通りの展開になったのだ。



 そしてついにその時がやってきた!

 おれが大浴場で念入りに身体を洗い、その後部屋で待機していると侍従長の年配の女性がやってきて、3人の待つ部屋へと案内された。


 ……やばいっ! 緊張する! だが男のおれがそんなんでどうする! ここは落ち着いて、しっかりリードしてやらなければ! 

 そしておれは荒々しくも深呼吸し、落ち着こうと努力する。

 はたから見ればただの変態にしか見えないけどね。

 だって仕方ないじゃん! 初めてなんだもんっ!


 ちなみにエミリィとミルフィは部屋に置いてきた。

 まぁエミリィも加えるという案もおれにはあったのだが、ミルフィの話し相手も必要だし、女の子ではあるが精霊でもあるエミリィを3人にいきなり受け入れてもらえるかというのもあったし、エミリィなら常に一緒なのだからいつでもできるという思いもあったため、今回は断念した。


 そして侍従長の手によって楽園の扉は開かれた。

 おれが部屋へと踏み入ると扉はすぐに閉められ、そしておれの目の前にはとてもセクシーな3人が、一際大きなベッドの前に並んで恥ずかしそうに立っていた。


 右からレミア、セレナ、メイシアの順。

 明らかに一番恥ずかしそうにモジモジしているレミアは、上下とも純白の下着に透け透けの白いネグリジェ。モジモジしていることで余計におれに衝撃を与えていることになぜ気づかないのか。

 

 そして中央のセレナはとても可愛らしい、自身の頬と同じように染まったピンクの下着に同じくピンクのネグリジェ。もはや言うまでもなく文句のつけようのない美しさだ。

 

 そして最後はメイシア。

 上下、ネグリジェともに黒。だがメイシアはそれだけではなかった。あろうことかガーター付きだったのだ。これはその辺をしっかりする侍従、いやこの場合はメイドといった方が分かりやすいだろうか。

 だからこそのたしなみなのだが、おれから言わせてもらえばただエロさが増しただけだ。

 この中で唯一の年下にもかかわらず一番大人の魅力を醸し出している。


 はっきりいって今すぐ3人に飛び掛かりたいのだが、なぜかあまりにも美しすぎる光景を目にしたからか、感動で涙が止まらない。

 

 う、うう、ううう。苦節16年と少し、ようやく……ようやくここまで……! 


「あ、あの! アキト様。どうされたのですか?」

 おれの突然の涙にそう尋ねるセレナ。


 いかんいかん。いつまでも感動していては先に進めん!

 おれは溢れる涙を拭う。


「いや、なんでもない。あんまり3人が綺麗だったから感動してただけだ」

「「――っ!」」


 おれの言葉にメイシアはクスクスと笑い、2人はますます赤く染まった。

 ああ、かわいい……かわいすぎるぞおれの嫁っ! もぉ我慢できん!


 そしておれはセレナの方へゆっくり歩き、その肩へと手をかける。


「あ、そのアキト様。わたくし、覚悟はできていますけどその、まだ心の準備がっ――!」

 おれはセレナの言葉を無視してその小さい唇を奪った。濃密に、舌までしっかりと使いこなして。

「んっんん! んんんッ! ――――――」

 

 んおぉぉぉぉ! これがキスかっ! チュウなのかっ! なんてやわらかい唇なんだセレナ!

 やばい! 止まらん! 離したくない! 


 しかしおれはよくてもセレナには限界が来るわけで、およそ二分という長いようで短い時間の末、セレナは崩れるようにベッドへと横たわってしまった。

 もちろんこんな素晴らしいものを知ってしまったおれはまだまだ満足できないわけで、隣で「ひひひひ姫様! ななななんと破廉恥な」とかいっていたレミアの腕を取って引き寄せ、キスした。


「なっ――! んふ、んんッ! あふ、はぁ、んん~!」


 おれはこの時初めて知った。キスには味があるのだと! 

 セレナがふわっとした甘いシュークリームであるなら、レミアはしっとりとろけるソフトクリームか?

 うん! 意味わからん! まぁ気にすんな。


 そしてセレナ同様、レミアはベッドに横たわる。


「クスクス、アキト様はずいぶん女の扱いに手馴れているのですね?」

 横たわる2人を見て楽しそうにそう言うメイシア。


「ふっふっふ。当然だろ。愛してるんだから! ってゆうかメイシアってなんでそんなに落ち着いてんの? もしかしてすでに経験があったり?」

 正直、おれにも2人が何であれだけでここまでなってしまったのかはわからない。

 おれはキスすら初めてだったのにな。

 でもメイシア落ち付きすぎだろ!? まさかおれが初めてじゃないのか?

 と疑問に思うが。


「いいえ、ありませんよ。正真正銘の処女です。クスクス。ただ私はあまり感情が表に出ないタイプですので。それでも女ですから、内心は結構ドキドキしているかもしれませんよ? クスクス」


 なるほど。ツンデレならぬクールデレってことか。そんな言葉あったか? まぁいいや。

 そしておれはメイシアにも唇を合わせた。


「あ……ん、んん――」

 

 どうやらメイシアの言葉は本心だったようだ。

 キスと同時に合わさった胸からメイシアの鼓動が激しく伝わってくる。


 いかん。メイシアとすんのクセになるかも……。


 こうして結局あれだけ余裕そうだったメイシアでさえもベッドへ崩れ落ち、いまだ満足できていないおれは、息も絶え絶えの3人を再びセレナから順に襲い……いや、優しく抱きしめ肌と肌を密着させ、心行くまで3人の躰を堪能するのであった……。





 




「シクシク……」

『ご主人様。元気出してください』

 おれはなぜか自室の部屋の隅で召喚している小っちゃいエミリィに慰めてもらいながらいじけていた。

 

 結論から言おうか。おれは結局童貞を卒業できなかった! あそこまで行ってだ!

 あれからおれは心行くまで堪能するはずだった! いや違う! 堪能しすぎたのだ! 

 とくにセレナのおっぱいとか! レミアのおっぱいとか! メイシアのおっぱいとか! 

 ほかにもセレナの腰とか、レミアの太ももとか、メイシアのおしりとか!

 

 ただ調子に乗りすぎたのか、おれのテクがすさまじかったのか、結果、メインイベントの前に3人は意気消沈。触れても、話しかけてもうんともすんとも言わなくなってしまった。

 そんな状態の3人に対して1人勝手にできるか? おれはできねぇ! だからおれはしょぼしょぼと3人に布団をかけて自室へと戻ってきたということだ。グスン……。


(ごめんなさい、彰人様)

 

 なぜミルフィが謝罪しているのか。

 それは以外にも今回の失敗は、ミルフィがおれに与えた最強の力に隠されていたらしいのだ。

 どんなことに対しても最強を誇ってしまうその力。

 剣を取れば最強の剣士に。魔法を得れば最強の魔法使いに。

 そしてどんな女をも喜ばせる最強のテクを。それすなわち、おれの高鳴る欲望と愛からにじみ出た魔力が3人へと伝わり、触れただけでとんでもない快感を与えてしまうというなんとも反則的な力。

 恐るべし愛のパワー!

 憎たらしい、おれのエロ魔力っ!



 こうしておれの初夜は失敗に終わった……。

 

ちなみにまだ第一章は続きます。

ああ、はやく多種族だしてあげたい!

人間族だとあまりありえないキャラ出すのに抵抗があるんですよね……w

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