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変な奴らが転生して来た!  作者: nekorovin2501


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第12話: 新世界の胎動、絆の試練

新世界の扉をくぐり、ヴォイド・センチネルを倒したザルク、ヴォラス、ガレン、レイドの二つのタッグは、新世界の鍵を手に入れた。神の声が告げた「新世界の創造は、君たちの手にかかっている」という言葉は、四人に重い責任を突きつける。彼らは「原初の平原」と呼ばれる、新世界の礎となる広大な領域に足を踏み入れる。そこは、創造の力が蠢き、未完成の地形が揺らめく場所。だが、真実の鍵を掴むには、最後の試練が待っていた。

原初の平原

平原は、色も形も定まらない混沌の空間。地面は時に固まり、時に液体のようになびき、空には光と闇が交錯する。ザルクの仮面レンズが異常な魔力を検知し、警告音が鳴り響く。「この場所、制御不能だ。ヴォラス、気配を掴め。」

ヴォラスは甲殻を震わせ、酸性の体液を地面に滴らせて反応を探る。地面が一瞬溶け、新たな地形が生まれる。ザルクが砲台を構える。「真実だろうが創造だろうが、俺たちが狩る。奴らに遅れは取らねえ。」

ガレンとレイドは別の方向から平原に踏み込む。ガレンのガントレットが魔力を吸収し、青白い光が脈打つ。「レイド、この平原は新世界そのものだ。だが、試練はまだ終わっちゃいねえ。」

レイドは銃を握り、コートを翻す。「兄貴、創造だろうが何だろうが、俺たちが裁く。あの仮面と虫を出し抜いて、真実を掴むぜ!」

平原の中心で、地面が隆起し、巨大な存在が現れる。「プライモーディアル・コア」。新世界の核そのもので、創造の力を具現化した存在。無数の光の柱を放ち、触れるものを新たな形に作り変える。このコアを制御すれば、新世界の創造権と真実の鍵が手に入る。だが、制御に失敗すれば、平原ごと消滅する。

創造の試練

戦いが始まる。ザルクのプラズマ砲がコアの光の柱を狙うが、柱が形を変え、弾を吸収。「ちっ、こいつ、攻撃を創り変えてやがる! ヴォラス、核に近づけ!」

ヴォラスは酸性の霧を放ち、コアの表面を溶かそうとするが、光の柱が霧を新たな結晶に変える。ヴォラスが結晶に絡め取られ、ザルクが援護射撃で結晶を砕く。

ガレンとレイドが参戦。レイドの炎の弾丸が光の柱を焼き、ガレンの電撃を帯びた刃がコアに切り込む。「この創造、俺の裁きで支配する!」だが、コアの光が反撃し、ガレンを弾き飛ばす。

ザルクが叫ぶ。「お前ら、邪魔だ! 真実は俺たちが掴む!」

レイドが応じる。「ふざけんな、仮面! 俺たちが先に裁くぜ!」

コアの光が強まり、平原全体が揺れる。神の声が響く。「新世界を創るか、破壊するか。絆を以て、選択せよ。」

光の中で、ビジョンが四人を襲う。新世界を創れば、理想の楽園が生まれる。破壊すれば、混沌の力が解放され、新たな試練が始まる。だが、どちらを選んでも、一方のタッグが犠牲になる可能性が示唆される。

絆の再試練

ザルクの仮面が揺らぎ、ヴォラスに視線を送る。「破壊だ、ヴォラス。俺たちは狩人だ。新世界なんざ、ぶち壊せばいい。」

ヴォラスは無言で頷き、酸性の尾をコアに突き刺す。ガレンがガントレットを握り、レイドに言う。「レイド、俺たちは裁く者だ。創造を選ぶ。それが正義だ。」

レイドが銃を構え、笑う。「兄貴、楽園も悪くねえな。だが、仮面と虫が邪魔だぜ!」

戦場が分裂する。ザルクとヴォラスは破壊を、ガレンとレイドは創造を選び、コアを巡る戦いが混乱に陥る。ザルクのプラズマがガレンを掠め、ガレンの刃がヴォラスを狙う。レイドの銃撃がザルクを襲い、ヴォラスの酸がレイドに飛ぶ。

だが、コアの光が四人を包み、ビジョンが変化。絆を捨てれば、新世界は歪む。創造も破壊も、共に進むことで初めて完成する。神の声が囁く。「絆なくして、新世界は生まれぬ。」

ザルクが叫ぶ。「ちっ、ヴォラス! 奴らと組むしかねえのか?」

ガレンが微笑む。「レイド、裁きは正義だが、仲間との戦いも裁きだ。」

レイドが笑う。「よし、兄貴! 仮面、虫野郎、一回だけ組むか!」

ヴォラスが無言でザルクに近づき、四人は共闘を決意。コアの核を狙い、ザルクのプラズマ、ヴォラスの酸、ガレンの刃、レイドの銃撃が一体となる。光の柱が砕け、核が露わになり、四人の同時攻撃が核を制御。

新世界の胎動

コアが輝き、平原が安定する。神の声が告げる。「プライモーディアル・コア制御。絆を選んだ者に、新世界の創造権を与える。真実は、君たちの手で形作られる。」

ビジョンが示される。新世界は、四人の絆によって生まれ、創造と破壊のバランスで成り立つ。だが、真実の鍵は、新世界の中心にある「最終の試練」に隠されている。

ザルクが仮面を調整し、呟く。「新世界だと? 俺は狩人でいい。だが、真実は狩ってみせる。」

ガレンがコートを払い、言う。「裁く者として、俺たちは進む。真実を暴くまでな。」

レイドが銃を回し、笑う。「よし、兄貴! 仮面、虫野郎、次も競うぜ!」

ヴォラスは魔核の欠片を拾い、ザルクに渡す。平原の奥で、新たな光が揺らめく。神の声が囁く。「最終の試練が、真実を明らかにする。」

二つのタッグは、新世界の創造権を手にし、真実への最後の戦いへ進む。だが、ゲームの全貌はまだ霧の中。四人は、新たな戦場へと踏み出す。

(つづく)


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