銀色1
エピソード8のパチンコ屋で働いた話が大雑把だったので、詳しく載せます
勝と真理は新しく仕事を探していた
最近、街で活気づくパチンコ屋が稼げると
仕事紹介所で言われたので2人は街で一番大きい
パチンコ屋に行き働きたいと申し出る
そこの店長はイカつく
2人を見るなりため息をつき
一万円を渡し、一言
店長「まず風呂に入ってこい」
勝と真理は驚く
風呂なら銭湯で300円以内で入れる
そして一万は当時の三日分ほどの賃金であった
言われたとおり風呂に入って出直し
店長にお釣りを渡す
店長「合格だ」
店長は試していた
最近働きたいとやってくる若い連中は
すぐ辞める、悪い方だと金を盗んで逃げて行くらしい
そんな奴らを、いちいち相手しては要られない
だから最初に一万円を渡し試すのだ
大半が戻ってこないという
そうして日雇いの仕事が始まった
2人はパチンコ屋の仕事を誰よりも早く覚えた
勝は重たい鉄の玉を軽々と持ち上げ
真理はカウンターで景品を取りに来る客を
すごい速さで対応していた
勝と真理は一ヶ月ほど真面目に働いた
店長から社員になりなさいと声がかかる
朝、オープン準備をして
一気に雪崩来る客を制御して
タバコを吹かしジャラジャラと鍵を携帯して
不正や故障など無いか確認しながら店内を練り歩く
この時代のパチンコは手打ち式のパチンコで
親指で機械のツマミを弾き1球ずつ飛ばすので
壊れやすかった
昼休みは決まって
パチンコ屋前に新しく建ったドーナツ屋の
角を指定席にして職場を見ながら
プレーンのドーナツを食べていた
夜は閉店した後、締め作業をして
釘師を呼び、曲がった釘の交換や
回転数の調整などさせた