銀行の花と銀色の玉
南の島の男の話…
義弟の頼みで愛想を尽かした妹を
探し都会に来ていた…
林檎農家のオバサンのおかげで
仕事は順調だった
お金も貯まったが手に持っていても危ないので
お金は銀行に預ける事にした
銀行に行くと受付の女性がニコリと微笑む
とても可愛らしく知的に見え魅力的な女性であった
勝はその銀行員に一目惚れし
お金を預ける度に女性に話しかけていた
名前は真理…ようやく、デートにまでこぎつけた
それからしばらくして
二人は結婚を前提に付き合っていた
親に挨拶に行くが、真理の父親は厳しく厳格で
どこの馬の骨か解らない勝を投げ飛ばし反対した
義弟の提案で妹を探す拠点を変える事にした
真理も家を捨て勝について行くと言い
新しい場所で勝と真理は仕事を探した
2人で働けて、その日にお金が貰える
いい仕事が見つかった
パチンコ屋だ
最初は日雇いだったが
真面目に働くのが評価され社員になった
夜、パチンコ台で調整する釘師の
手際の悪さに口出し
勝は自慢の器用さを見せつけ
さらに出世した
退職する人が多いこの仕事だったが
文字も書けないが頑張れる人を雇い
成績を上げ出世した
さらに上の不正を暴き
破竹の勢いで社長の左腕に登りつめた
ある会議が行われた
次の店舗をどこに出すか
社長の右腕である息子側と
勝側が対立し2つ店舗を構えるが
今まで、現場を見てきた勝は
息子が出した店舗を圧倒し右腕になった
働いているうちに
真理が身籠り、義弟が妹を見つけていた
お金も貯まっていたので
故郷の島に帰る事を決め
仕事を辞めた