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思春期の独り言  作者: NARU
12/32

12.元思春期の独り言 ②

 人気(ひとけ)のない、不気味(ぶきみ)(とお)り。

 (あし)()み入れたものの、後悔(こうかい)

 いつもの(みち)を通ればよかった。何か出そうな雰囲気(ふんいき)だな。(ふゆ)でも()るのかな?幽霊(ゆうれい)(けい)人達(ひとたち)

 ん?人じゃないか、幽霊は。おばけ系?ん?


 「た、(たす)けてください・・・・・」


 で、出たーっ!!なんか、(こえ)()こえたー!


 え?!何系? え?え?人?え?


 (みち)(たお)れたバイク。その()こう、だいぶ向こうに、(ひと)らしき(かげ)

 ()()ってのぞき()むと、プルプルと子犬(こいぬ)のように人が(ふる)えてる。

 (あわ)てて救急車(きゅうきゅうしゃ)()んだ。


 道に(ほお)()された財布(さいふ)から免許証(めんきょしょう)()び出していた。それを(ひろ)()げて見た。

 (わか)いな。ちょうど俺の息子(むすこ)くらいなのかもな。(たす)かるといいな。


 救急から連絡(れんらく)()けた警察(けいさつ)(さき)到着(とうちゃく)した。

 意識(いしき)のある少年(しょうねん)に、(くすり)はやってないかとか、(さけ)()んだかとか聞いている。

 俺は、救急車をイライラしながら()っていた。

 (はや)く!早く!この子になんかあったら、どうする!

 警察もあれこれ聞いてる場合(ばあい)じゃないだろ!早く助けてくれよ!

 苛立つ(いらだつ)あまり、その警官(けいかん)(にら)みつけていたかもしれない。突然(とつぜん)俺の(ほう)()(かえ)った。

 ちょっと、ドキッとして、「何でしょうか」と(たず)ねた。すると、少年との関係(かんけい)を聞かれた。

 とっさに、何のためらいもなく、(くち)から、「父親(ちちおや)です。」という言葉(ことば)がでた。


 それから少年についてあれこれ聞かれたが、ついさっき免許証を見て知った、情報(じょうほう)以外(いがい)何も(こた)えられなかった。

 怪訝(けげん)そうに俺の(あたま)のてっぺんからつま(さき)まで視線(しせん)上下(じょうげ)させる警官。


 「こんなだから、愛想(あいそ)つかされて、子供連れて(よめ)は出て行きましたよ。

  まだ、この子が、歩きもしないころでした。今日(きょう)はその(とき)以来(いらい)再会(さいかい)です。」


 (われ)ながら中々(なかなか)のにわかストーリー(かた)ったな。


 ピーポーピーポーピーポー だんだん大きくなるサイレン音


 「なるほどね。じゃあ、救急車来たから、一緒(いっしょ)()って病院(びょういん)(ほう)に。」


 警官に(うなが)され、俺は見知らぬ少年の父親として、救急車に乗りこんだ。


 幸い(さいわい)少年は(たい)したことなく、(きず)手当(てあ)てを()け、二人(ふたり)(なら)んで医者(いしゃ)からの説明(せつめい)を受けた。


 一体(いったい)何をやってるんだ?俺は!!

 で、この子は何でおとなしく俺と一緒に話聞いてんだ!!


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