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(四)-2
「長田、尾行します」
長田はそう無線を入れると、浦上を追って交差点を曲がって歩き始めた。信号を渡ってから追いたかったが、信号はまだ赤だった。斜め後ろから尾行することになった。
二ブロックほど歩いて行くと、二人は右に曲がり路地に入っていった。
長田はあせった。浦上は長田たちの位置からすると車道を挟んだ向こう側になる。車道を渡ろうとしたが、ガードレールがあり乗り越える必要があった。その上、車両の交通量も多かったのですぐには渡れない。横断歩道も五〇メートルほど先か、五〇メートルほど後ろになる。
先ほどビルの正面で張り込んでいた二人が、浦上の直後から尾行していた。とりあえず、ここから先は彼らに任せることにした。
(続く)




