表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/100

4-24 スキルアップ

 エムゼタシンテ・ダンジョン21~29階層は、荒廃エリアと呼ばれている。

 荒野が延々と続いていたり、廃墟、滅んだ街、打ち捨てられた墓地なんかが現れたりと、基本的には寂しい雰囲気のエリアだ。

 しかも常に夜。

 階層によって月の満ち欠けが異なるんだが、新月の階層とかマジしんどい。


 このエリアに出るモンスターは、スケルトンやゾンビ、ゴーストやレイスなど、アンデッド系が多い。


 エイタス家調査のとき、あれだけアンデッドを怖がっていたデルフィだったが、なぜかここに出るのは平気みたいだ。


「だってダンジョンモンスターでしょ?」


 それを言うなら、外にいるのだってただの魔物じゃないか。

 そのあたりの区別が、よくわからない。


「それにしても広いなぁ」

「ボスエリアの位置がランダムに変わるのも面倒よね」


 そんなわけで、荒廃エリアは攻略にものすごく時間がかかる。


 さらにこの荒廃エリア、通常の冒険者的にはあまりおいしくない(・・・・・・)エリアとして有名だ。


 まずアンデッドってのは、ドロップアイテムがほとんどないし、あっても価値の低い物が多い。

 魔石の大きさも、これまでの階層と比べて劇的に大きくなるわけではなく、《聖》属性の攻撃手段を持ち合わせていないと、非常に苦労するようだ。


 そのうえ『強化』されづらいという話もある。

 レベルアップに必要な経験値が、少ないんだろう。

 そんなこんなで、この荒廃エリアは人気がない。

 ダンジョン制覇を目指す探索者が、仕方なく通る、ってだけのエリアだ。


 しかし、俺にとっては非常においしい(・・・・)エリアだったりする。

 獲得SPがかなり多いのだ。

 丸一日活動すれば、10万ptは稼げる。

 実際、“荒廃エリアは天啓を受けやすい”、という噂もあるくらいだからな。


 しかし、天啓ってのはなかなか本人の希望通りにはならないようで、一応強い願望があれば、それが叶うようにはなってるみたいだが……。


「――!?」

「デルフィ、どうしたの?」

「えっと、その……なぜか急に美味しそうな料理のレシピを思いついたんだけど」

「……お腹すいてる?」

「ずっと戦ってたんだからしょうがないじゃない!」


 こりゃ〈料理〉スキルを習得したか、スキルレベルがあがったな。

 とまぁこんな感じで、普通の人はせっかくアンデッドモンスターとの死闘の末にSPを獲得しても、本人の意図しないところにポイントが消費されてしまうこともあるわけだ。

 その点俺の場合は、自分の思い通りのスキルを伸ばせるんだから、本当にありがたい。

 お稲荷さま、ありがとうございます。


「今日はこのへんにして、野営の準備でもしようか」

「……そうね」


 荒廃エリアは広いうえにボスエリアを見つけづらいので、1日で1階層を攻略するのはほぼ不可能だ。

 だから、1日ごとに宿屋に戻って翌日アタック、なんてことをやってたらいつまでたっても攻略はできない。

 なので、荒廃エリアの探索を始めてからは、少なくとも1階層攻略するまでは、野営するようにしている。

 幸いSPが多いので、野営時の誘惑にはなんとか耐えられている。


 〈精神耐性〉をMaxまで上げたところ〈煩悩制御〉というスキルが派生したので、とりあえずそれもMaxまで上げてみた。

 幸いSPには余裕があるのでね。

 実は〈精神耐性〉をMaxまで上げた弊害で、アッチ方面が精神的に枯れそうになっていたのだが、この〈煩悩制御〉はそのあたりを自由にコントロールできるみたいだ。

 試しに煩悩を全開にしてみたら、ゾンビ女の破れたスカートからボロボロの太ももがちらっと見えただけで欲情しそうになって、慌てて抑えたよ。


 まぁそんなわけで、野営も今じゃ怖くない。

 ただ、俺のほうはスキルのおかげで平気なんだけど、デルフィのほうはどうなんだろう。


「ねぇ、私のこと、どう思ってるの?」


 一度、そう聞かれたことがあった。


「……大切な仲間だと思ってる」


 そう、答えるのが限界だった。


「そう……」


 そう答えたデルフィの寂しげな表情が、頭から離れない。

 もしかすると、つらい思いをさせているのだろうか?

 でも、正直どうすればいいかわからないので、いまはとにかくダンジョンの攻略に集中することにした。

 一種の逃避かもしれないけど……。


「なんとかここまで来られたわね」


 1ヶ月ほどかけて29階層までを攻略した俺たちは、いよいよ最深層である30階層に挑むことになった。


 ちなみ今のステータスはこんな感じ


――――――――

名前:山岡勝介

職業:魔道剣士

レベル:42


HP:2879

MP:8463

物攻:A+(A)

魔攻:S(S)

物防:A-(B+)

魔防:A+(A)

体力:B-

精神力:SS

魔力:S+

賢さ:B-

素早さ:B(B)

器用さ:C+(B-)

運:D+


【所持金】

現金:15,165G

カード:108,288G


【装備】

鋼のレイピア(ミスリルコーテッド):物攻C+

枯霊木の杖:物攻G- /魔攻F /魔術効率UP /魔術詠唱短縮

鋼の鉢金:物防E+ /魔防E

鋼の鎖帷子:物防D+ /魔防D-

鋼の胸甲:物防C /魔防D

鋼のガントレット:物防E /魔防E- /器用さDOWN

鋼の脚甲:物防E /魔防E-

革のズボン(ワイバーン):物防B+ /魔防B+

蜘蛛糸のシャツ(Sgt.(サージェント)スパイダー):物防E- /魔防E+

革のショートブーツ(ナイトメアゴート):/物防E- /魔防D-


【所持アイテム】

傷用ポーション×3

魔力ポーション×3



【称号】

Cランク冒険者

Dランク魔術士

Eランク治療士

エムゼタシンテ・ダンジョン29階層制覇

薬草採取士:薬草判別効率UP /薬草採取効率UP

魔道士:魔術効率UP /魔法効率UP /魔攻UP /魔力UP

魔道剣士:攻撃系戦闘付与魔術効率UP

解体講座修了者:解体効率UP

基礎魔道講座修了者:魔術効率UP

攻撃魔術基本講座修了者:攻撃魔術効率UP /攻撃魔術詠唱短縮

基礎戦闘訓練修了者:戦闘術系スキル習得率UP /戦闘術系スキル成長率UP


【スキル】SP:176,583

稲荷の加護

言語理解

細剣術:Max

格闘術:Lv5

杖術:Lv5

射撃:Lv5

無魔法:Lv6

炎魔術:Lv6

氷魔術Lv:6

雷魔術:Lv6

無魔術:Lv6

聖魔術:Lv6

生活魔術:Lv5

多重詠唱:Lv3

詠唱短縮:Lv5

魔力感知:Max

魔力操作:Max

気配察知:Max

危機察知:Max

気配隠匿:Max

精神耐性:Max

煩悩制御:Max

罠察知:Max

罠解除:Max

視覚強化:Max

夜目:Max

採取:Lv3

草刈鎌術:Lv2

野鋏術:Lv2

掬鋤術:Lv2

解体術:Lv5

恐怖耐性:Lv5

毒耐性:Max

気絶耐性:Max

酔い耐性:Max

空腹耐性:Lv5


【スタート地点】

エムゼタシンテ・ダンジョン入り口

572/09/19

03:072:36

――――――――


 剣が使えないときのことを考えて、念のため〈格闘術〉と〈杖術〉をSP使って覚えたりもした。

 おかげで戦術の幅は広がったな。


 あと、初見殺しみたいな場所が結構あったから、〈気配察知〉をMaxにし、そこから派生した〈危機察知〉を習得できたので、一気にレベルを上げた。

 〈危機察知〉は、未来予知とまではいかないが、普通なら見逃してしまいそうなわずかな変化やサインから、危険分子だけを上手く読み取って知らせてくれるスキルだ。


 とまあこんな感じで、かなり強くなってます。

 1ヶ月間ほぼ休みなしで探索してたからね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
劉備の腹心【簡雍】視点で描くライトでヘヴィな三国志の物語
『簡雍が見た三国志』

1-3巻発売中!
『アラフォーおっさん異世界へ!! でも時々実家に帰ります』
アラフォーおっさん3巻カバー

アルファポリスコンテンツ

ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ