例えばのハナシ。こんな舞台で
かなりの見切り発車で作ってるので先行き不安ですが、ともあれカタチとして残していきたいなーということで投稿です。
大きな剣を握った男の死体があった。
一瞬、それが真っ赤に染まった岩なのかと思うくらいに返り血を浴び、不気味なほどに輝く両目は死してなお、目の前の獲物を捉えて放さない。
男の名前は、アーサー・キングダム。
突き立てた大剣を中心として、広くを支配した暴力の王。
故に、国の滅びとともに命を失う。
それは、王の義務だ。
国とは王のものであり、王は国そのもの。
国が滅びない限り、王は命を落とすことはない。
私の父にとって、その命がレドネリアであったという、ただそれだけのことなのだ。
「姫様!もうこの地は……、この国には、いてはなりません!」
後ろで声が、聞き慣れた従者の声が私にむかって叫ぶ。
それは、
「今や、我々に居場所など無いのです!」
つまり、
「レドネリアは……、永遠帝国は、滅んだのです……!」
私たちの国が、焼けていた。
すぐそこまで、私の目の前で動かなくなった父と、その傍らで無様に転がって死んでいる若者から肉の焦げた悪臭が漂う。
「ミーネ」
かすれた声で後ろに尋ねる。
「はい。私はそばにいます」
「ええ、ありがとう。…………行きましょう」
あえて"どこ"とは聞かなかった。
ただ、その地が決して、私の愛したレドネリアではない。その事実のみわかれば十分なのだから。
「私たちだけでも、父の意志を最期まで守り抜かなくては」
ここが私の生まれた王宮であったのだから、最後の逃げ道に入ることは父と話すよりも、ずっとずっと簡単だ。
とりあえず三本作ったところまで一括で投稿しているので、もしよければそちらも。
いろいろと評価コメント等いただけるなら幸いです。
内容的には”生活”、”関係”それと”冒険”の要素を入れてやっていきたいと思っていますが、どーしますかねこれ。