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神殿にて(3)

「【マップ】は僕と僕じゃない人がいるのがわかる能力です。」水晶に変化なし

「よくわからないのだけど、詳しく説明してる?」

「マップを開くと僕と会ったことがある人がどこにいるかわかります。」変化なし

「それは誰がどこにいるかわかるってこと?」

「誰がいるかはわかりません。今まで会ったことがある人がどこにいるかわかるだけです。」変化なし


インハーアは少し考える

「よく分からないわね。その能力は役にたつと思う?」

「わかりません。」変化なし

「わかったわ。わからないけど。次の能力説明してくれる?」


「はい、【ゴーグル】は地球という別の星のことを調べられます。」

「その星のこと調べてどうなるの?」

「さぁ?暇を潰すことは出来ます。」

「この世界のことは調べられないの?」

「調べられません。」

「何の役にたつのでしょう?意味がわからない

能力ですね?次は?」


「天気です。外を見なくても今の天気と少し先の天気がわかります。」

「どれくらい先がわかるのかしら?」

「母さんがご飯を作って食べ終わるくらいです。」

「半刻くらいかしら?そんなに長くはないわね。でも、それ何かの役にたつの?」

「わかりません。」


「うーん。次」



「【カメラ】は今みているのを残す能力です。」

「残すとは?どういうこと?」

「今みているものを覚えてる?忘れない?今みているものの絵を書いて忘れないみたいな能力です。その絵はみれないですが。」

「??よく分からないけど、それは意味あるの?」

「わかりません」


「よく分からない能力が多いわね。次は?」


「【囲碁】です。石を使う遊びみたいですが僕も使ったことないのでわかりません。」

「次で最後だっけ?」

「はい。次で最後です。【電卓】は数をすべて数えなくても簡単に足したり引いたり分けたりできます。」

「計算できるってことかしら?」インハーアは神に何やら書き出した。


「これは計算できる?」

「字は読めないです。」


「そうよね。じゃあ12と8を足すといくつ?」

「20です。」


それからいくつか計算問題を答えた。


「やはり計算能力ね。これは使えるけど強い能力ではないわね。」


「だいたいはわかったわ。役にたちそうな能力は計算くらいだけど。それとヴィルシーが言ってた通り頭がいいってのもわかった。むしろ、良すぎるわ。とても珍しい天職の軍師でも3才児でここまで頭がいいのははっきり言って異常よ。言葉をあまり知らないのはあるけど、言葉はこれから覚えていけばいいことだし、君の本当の能力はその頭の良さかもしれないわね。」


当然だ。ここより2歩も3歩も文明の進んだ世界から記憶を引き継いで来たんだ。この世界の言葉を知らないだけで、この世界にない概念を山程知っている。チートな改革で異世界ハーレムだって出来るんだぜ?今は沸き立つリビドーすら俺には存在してないがな。運が良かったな神殿長殿よ!


妄想しつつ、脳内マウントを取っていると、インハーアは紙に何やら記し始めた。



しばしペンを動かすと「上への報告書は書き終わりました!」と。


まぁ、そうだよな。組織たるものほうれんそうは必要だよな。


「神殿としても、国としても重要な能力がないのはわかりましたので、上野御徒町判断次第ですが、普通にこの神殿で生活することになると思います。」


これは喜んでいいのだろうか?完全にディスられてるよな?しかし、いきなり翁都やデカい神殿に行かなくてよさそうなのはいいことだろう。勇者な妹と離ればなれは困るからな。でも、ディスられてるよね?



それから、神殿での規則を教えられ住むことになる部屋へと案内された。


お目汚しすみません><

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