神殿にて(2)
わかりました。と俺はインハーアに首筋をを向ける
聖痕を確認したあと、インハーアはあれでもないこれでもないと持ってきた羊皮紙を睨みながら調べている。
一頻り調べ終わった頃「ありました!」と叫ぶインハーア。
「同じ聖痕見つけましたよ!」
「あったのですか?」
「えぇ、凄く珍しい。というより300年程昔に1度だけ確認された聖痕です!」得意気に答えるインハーア
「ですが、古い記録は残ってる情報が少ないのとこの聖痕の持ち主のまわりで特別に何かあったという記憶がないので、具体的になんの神様だとかはわかりません。聖痕があったのが足首なので、神様の影響力もそう強くなかっただろうとは思うのですが、悪いことがなかった事から悪神ではないだろうとは思うのですが。」
「そうですか。でも、死ななくてすむのなら悪神でないとわかっただけで十分です。」
「それで、君は聖痕を頂いた神様と話をされたと聞いたのですがどんな話をしたのかしら?」
「神様は主神だと仰られました。自分は善神と悪神のバランスをとる存在だと。世界は今そのバランスが崩れかけている。バランスを保つ為の使命を与えると。そして使命を全うできる能力をやると仰られました。」
「うん。それで、どんな使命を与えられたのかしら?それと能力もね?」
「はい。使命は世界に5ヵ所ある自分を祀る神殿に神器と祈りを捧げよと。能力は豪運と天気のわかる能力です。」
「豪運は凄いわね。でも天気は微妙そうな能力だけど、それで使命は果たせるのかしら?」
「それはわかりません。あ、あとは天職を凄いのにしてくれると仰られました。」
「そう。天職を自在にできるって事は高位の神様で間違いないとは思うけど、、、」と、またなにやら考え出した。
一頻り思考に沈んだあと「とりあえず皆さん天職を調べましょう。」と魔方陣みたいなのが書かれている金属製の板を差し出す。使い方は魔方陣の上に手をのせるだけらしい。
パパンから順に調べていく。ヴィナーシャも調べるかという流れになったが全力で止めた。だって勇者だってわかったら確実に王都かデカい神殿かなんかに連れていかれるだろ?それは困る。源氏光計画的に。
「学者に魔導師に軍師ですか。また凄い家族ですね。天職を調べられる場所に生まれていれば全く違う人生を歩まれてたことでしょう。」
それから、これからの仕事や住居について両親とインハーアが話を始めたのでヴィルシーとヴィナーシャと3人でしばし遊ぶ。
話が纏まったらしく、インハーアは紹介状を書いて両親に渡す。これで、仕事も住居も決まるとのこと。なかなかに神殿は権力を持ってるみたいだ。
父さん達も頑張るからお前も頑張るんだぞ。と言い残しヴィナーシャを連れて両親は帰っていった。
「さぁ、さっきの続きを話しましょうか。」
ん?さっきの続きってなに?
「続きとは?」当然の疑問である
「能力やら神様の話よ。とりあえずこれに手をのせて私の質問に答えて。」
さつきの金属の板とは別の魔方陣が書かれた金属製の板を目の前に置く。さっきのと違うのは魔方陣だけでなく水晶のような物が埋め込まれてことだ。
「これは何でしょうか?」
「本当のことを言ってるかどうかわかる魔道具よ。嘘はついてないとは思うけど一応念のためね。」
はい終わったー。これ完全に能力丸裸にされるやつじゃん。
だが、頑張れ俺!どうにか誤魔化せ。感じるな、考えろ!!
「それじゃ始めるわね。君が生まれる前に神様にあったと言うのは本当?」
「はい。間違いないです。」水晶に変化なし
「その神様が主神と名乗られ、さっき言ってた神殿を回る使命を与えられたというのは本当?」
「その通りです。」変化なし
「他に使命を与えられたってことはない?」
「他にはありません。あ、できるだけ楽しませてくれとも言われました。」変化なし
「豪運と天気がわかる能力があるのは本当?」
「本当です。」変化なし
「その他の能力は与えられてない?」
「豪運と天気がわかる能力(と他には鑑定とかのスマホに入ってる能力)だけです。」
赤くびっかびか光る
無理かー。無理筋かとは思ったけど心の中で補足すればワンチャンあると思ったんだけどなー。あー、完全に心象悪くしたよー。
「ごめんなさい。」とりあえず謝っとく
「さっきも言いましたけど嘘をついてもわかります。誤魔化すことは出来ませんよ?だから本当のことを答えてください。」
えぇ。身をもって味わいましたから、これからは
誠心誠意答えます。これ以上心象悪くするとこれからの神殿生活が送り難くなりますからね。わかっておりますとも。
「【鑑定】【マップ】【ゴーグル】【天気】【カメラ】【囲碁】 【電卓】という能力で全てです。」まだ語彙が乏しくこの世界での単語を知らないので【】内は日本語で答える(天気除く)。
水晶に変化はない
「結構多いわね。それと、わからない言葉が出てきたけどそれはどういった能力なのかしら?一つずつ説明して。」
「【鑑定】は見ればものがわかる能力です」水晶に変化なし
「【鑑定】は鑑定かしら?だとすると、結構いい能力ね。そうね、調べてみましょう。これは何かわかる?」先ほど天職を調べた板を持ち上げる
小声で鑑定を起動する。
「天職を調べる板です。」変化なし
「これは?」神様と聖痕のことが書かれているだろう羊皮紙を持ち上げる
「羊の皮でできた何か書かれている紙です。」変化なし
「鑑定っぽいけど能力は強くはなさそうね。わかったわ。それじゃ次の能力を説明してくれる?」
インハーアとの話はまだまだ続く
プロットはあるけれど早くも思ってたのとは違う方向に動きだしてどうなるかわからない恐怖




