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冷酷王の愛娘  作者: 水無月 撫子
第二章 誕生祭とセルフィジア
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    18話 優雅なひととき



 えー、皆様ごきげんよう。


 ルピアナティア・ロゼリア・ロズマリン、無事に11歳を迎えることができました!


 ぱちぱちぱち!!




 ところで、ですが……ただいま、ロゼリア宮にて、お茶会中です。


「…で?結局、王太子はシュベルツィ殿下に決まったんですね??」

「あぁ、もともと王太子であったんだがな、いまいちど、誰が王太子なのかはっきりさせるために夜会を開くことになったんだよ。」


 遊びに来たカルムとベル、そして私が席につき優雅にお茶をしている。


 隣に控えているアルもたまに口を挟むが、たまに険悪な雰囲気が漂っているため、この人たち実はそんなに相性よくないんじゃっておもうわー



「ティア様も参加するのか?」

「えぇ。エスコートはアルに頼んであるわ。」

「えぇ!?何故!何故僕に言ってくれなかったんだ!?」

「え?だってカルムにはいっぱいお仕事があるって言われたから。」

「え!?」

「ふん。カルム公子、あなたには仕事を山ほどまわしておきますから、ご安心下さい。………まじでざまぁ。けっ。」



 そう。この人最近ずっとこうなんですよ。


 何て言うか拗ねちゃって。


「ティア様、こいつどうしたの?」

「わからないわ。わからないけど取り敢えず機嫌が悪いの。」



 まぁ、そのうち話してくれるでしょう。


「明日、ベルのお父様……セルフィジアの国王陛下がいらっしゃるようですわね。」


「あぁ。異母弟たちのこともあるからね。」


「こちらとしては恩は売れたし別に問題ないのだけれどね。国王が来るということでうちの文官たちは胃をおさえていますのよ?ねぇ、アル。」


「ですね。ま、それが仕事ですから。」



 アルは苦笑しているが、こんなんでも文官たちに胃薬を差し入れたりしている。




「ティア様ーーーーーー!!」


 宮の方から侍従の声が聞こえてきた。


 そういえば、このあと財務長官と打ち合わせがあったな。


「あぁ!ティア様。財務長官との打ち合わせのお時間です。」

「……あら、もうそんな時間?残念だけどお茶会はここまでのようね。カルムはまた今度、改めてお茶会をしましょう。ベルは今日の会食で……。それじゃあ、二人ともまた。」


「あぁ、またな。」

「会食で会おう。」


 笑顔で手をふってくれる二人にニコリと微笑み、アルに目を向ける。

 目線で『ついてくるよね?』と訴えるとコクリと縦に首をふってくれた。





 二人と別れロゼリア宮の回廊を歩いていた。

 庭園に面するこの回廊は花々の美しさが際立つように柱と柱の間隔が広く、見える風景はまるで巨大な絵画のようだ。


 この広大な庭園の世話をしているのは私が自身で引き抜いた優秀な庭師たちだ。

 彼らは庭の手入れだけでなく、曲者の排除や宮の警護まで行ういわば御庭番である。


「………ティア様は」


 おっと、どうしたんだい?急に。

 

「どうしたの?」

「……ティア様はシュベルツィ殿下とご婚約なさるのですか?」






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