16話 復讐のお時間です
さぁ、復讐のお時間です!!
わぁお、すごい目!
敵対心剥き出しです〜
「本当にアレは王子なの?」
「まったく、頭が痛いね。」
ははっ、と笑うベルだが、アレはどう考えても国の損にしかならないなぁ。
公の場で、それも私の誕生日パーティーで自分の感情を表に出すなんてバカがすることだわ。
あーあ、来ちゃったわ〜〜
「ごきげんよう、ルピアナティア王女」
王女??
ふふ、久方ぶりにその敬称で呼ばれたわ。
「ごきげんよう、スイード様、セイベル様」
そっちがその気ならこっちだって!!
不機嫌さを隠しもしないスイード第2王子と顔を赤くしてぷるぷるしているセイベル第3王子。
最近はこれ、あれ、バカ、としか言ってなかったから危うく名前すら忘れるところだったわ。
「あぁ、そういえば。お二人のお兄様とは、特に親しくさせていただいていますの。ねぇ、ベル?」
「えぇ、ティアにはいつも良くしていただいて…」
「あら、わたくしたちの仲ですもの、困ったことがあればいつでも頼ってくださいませ。」
どんな仲だよってね。ふふ。
「どうして、貴様がここにいる!?」
「そうだぞ!!一刻も早く出ていけ!!」
あーあー、そんな大声出して……
「何を仰るの?ベルはわたくしが直々にお呼びしたのです。勝手に帰されては困りますわ。」
おい、この私がついに直接苦情を言ったぞ??
「いいえ、あなたはこの男に騙されているのです!!」
「ほぅ、大陸一の大国リゼアイリアの王太子であるわたくしがセルフィジアの王太子に騙されていると?」
扇で口もとを隠しながらできるだけ淡々としゃべる。
「えぇ!!」
「………第2王子、そこまでにしろ。これ以上、セルフィジアの恥を晒すな。」
「はぁ!?何を言っているんだ!!この名ばかりの王太子が!!!」
うわぁー、こいつホント馬鹿だなぁー
「ベルの言うとおりね。」
「…………え?」
あら、そんなに呆けた顔をして。
「あら、当たり前じゃない、ねぇ?皆様?」
こちらを注目していた来客たちに向かって問いかける。
どうやら皆、この馬鹿二人には関わりたくはないようですね。
「本当にそのとおりだね。ルピアナティア王太子殿下。」
人混みの中から出てきたのは祖父、ファンベルツィアの国王であった。
「セルフィジアの第2、第3王子だったか?セルフィジアごときの小国が大国リゼアイリアの王太子殿下に対し、何という口の聞き方だ?」
おぅ、お祖父様お怒りですわね。
「まったくそのとおりだな。余もファンベルツィア王に賛成だ。」
わぁお、次はお父様ですか?
「余の娘に対して、そのような態度が許されるとでも?」
不機嫌だわーーーーーー
冷酷王よろしく、素晴らしい眼光の鋭さですわ!お父様!
「あなたたちは理解しているの?自分がしたことの重大さを。」
まっ、ガクブルしているおバカたちには分かっていないでしょうけどね。
「お前たちは馬鹿なのか?私達にとって彼女は敬うべき存在だ。自国での位がいくら高かろうとも、彼女にはかなうはずもないのだ。」
ベルくんすごい睨み。
んー、ここらへんで言っとくか?
「セルフィジアの王家の問題に関して、当初、わたくしは関与しようとは思っていませんでした。ですが、シュベルツィ王太子のわたくしへの心遣いに対し、わたくしは深く感銘を受けました。シュベルツィ王太子とは懇意にしていただきましたわ。そこで、セルフィジアとの友好条約を結ぶことになりました。」
『『『『ええええええ!!!!』』』』
おや、そんなに驚かなくても……
「セルフィジアの次期王がシュベルツィ殿下であるのならば!リゼアイリアの次期王であるわたくしと手を取り合いより良い未来を創り上げることができると!!そう信じて!」
『『『『うぉぉぉぉ!!!』』』』
私によって声高らかに宣言されたソレは、暗に、ベルを次期王にしろ、いや、ベルが次期王だ!ということを言っているのです。
馬鹿二人は放心状態。
これでセルフィジアの次期王はベルに決定!
「……ティアには大きな、いや、返しきれないほどの借りをつくってしまったな。」
小声で話しかけてきたベルはヘナリと笑っています。
え!?何それ!?かわいい!!!
ベル、可愛い!!!
「……いつでも返す準備しといてね。」
私は性格が悪いのです。
そしてベル、可愛い!!!!!!!
ティア様…
あなたの性格は悪くないですよ!!!!
……と言うわけで、セルフィジアのバカ王子たちは消え去ることでしょう。
第二章も、もう終盤………
書きたいこと多すぎて悩みまくる今日この頃……。
小話では、ティア様が生まれる少し前の話を書こうかと思っています!
皆様、どうぞ最後でお付き合いくださいませ。




