8話 面倒くさい
「セルフィジア王国、第二王子スイード殿下、第三王子セイベル殿下、ご到着」
ついに、来たか……。
謁見の間の正面の扉が開かれた。
現れたのは、茶に金の混ざったような髪とオレンジの瞳の豪華な衣装を纏った王子と、茶色の髪に黒の瞳の可愛らしい感じの王子。
ただ、なんというか、いかにもバカですって顔をしている。
「ごきげんよう、リゼアイリア王国、スフェルラート国王陛下、並びにルピアナティア王太子殿下。」
んー、これが第二王子かー。
うん、美形の類ではあると思うけど、正直、リゼアイリア人は美形が多いからな、セルフィジアではどうか知らないけど、こっちで言うと地味かな。
そんなことを考えていると第三王子が口を開いた。
「こんにちは、スフェルラート国王、ルピアナティア王太子。」
………
……………
………………うん。
あれ?この人、いくつ?
ってか、王子かなぁ?
父なんて、虫けらを見るような目をしてますよ?おさえて、おさえて。
う~ん、なんていうか、非常識?
容姿も可愛いくて、声も可愛いから自国では甘やかされて育ったのかな。
そのあとも……
「我が国の民は比較的、茶髪が多いのですが、セイベル殿下の茶髪はまるで金のようにお美しいですわね。」
あ、うん、もちろん社交辞令よ?
うちの民たちの方が美しい髪をしているわ。
リゼアイリアは色よりも艶なのよ、普通。なんですがね、それにたいしてこのバカは
「ありがとう!ルピアナティア王太子の髪はまるで老人のようですね!」
…。
……は…。老人……。
同じ髪色をしている父は剣に手をかけ…ってそういう問題じゃなくて!!
私の髪はプラチナブロンドよ!!
ちょっと白が強いけれど、柔らかい金色だってみんな言ってくれるわ!!
あー、こいつ、筋金入りの非常識男ね…。
さらに…
「あぁ!確かに!!」
…。
この第二王子は非常識な第三王子に続いて、間抜けなバカ王子らしい。
この二人の言動に、セルフィジアの文官や護衛官たちは、今にも倒れそう。
かわいそうに…。
ったく、セルフィジアもこんなクズど…ゴホン!阿呆を寄越してくださって……。
この、落とし前、どうつけてくれるつもりかしら?




