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冷酷王の愛娘  作者: 水無月 撫子
第二章 誕生祭とセルフィジア
24/76

第二章 1話 そろそろですね


 うぅぅ…。

 皆さん、長い間お待たせしてしまい申し訳ありません。

 リアル……怖い(泣)…。

 いや、すみません!ってことで第二章でっす!!! (`∀´)// 

 楽しんでいただけると幸いです~。





 ふわっ


 暖かな風に乗り、プラチナブロンドの淡い金の髪が揺れた。

 ______________。


 リゼアイリア王国は現在、末月(まつづき)の初め。

 前世で言うところの3月の初めだ。

 少しばかりか寒さが残るものの、心地いい暖かさがリゼアイリアを包んでいた。



 ……そんな中、この国で最も位の高い2人はというと……。


 ……庭園でお茶を飲んでいた。それも優雅に…。


「……それで?陛下、一体わたくしに何の用事でございますか?」

 ふわりふわりと風に髪を揺らし、リゼアイリアの第一王女兼王太子、ルピアナティアは微笑んで言った。

「良いではないか。たまには引きこもりの娘を庭につれ出しても。」

 花すら負けるような華やかな笑顔でサラリといい放つ………我が父。


 ケッ!これが一国の国王かよ!?しかも、冷酷王と名高い奴だぜ?


 ゲホン、ゴホン!!

 あら、失礼?


 ……すました顔で優雅にお茶を飲むのは私の父であり、リゼアイリアの国王である、スフェルラート・ロゼイド・ロズマリン。

 サラリとしたプラチナブロンドと鮮やかなライトグリーンの瞳が父の美しさをより一層引き立てる。


「陛下。恐れながら、わたくしは引きこもりではございません。執務室に籠っているのは、陛下にも責任がおありかと。」

 負けじと優雅に笑みをつくって言う。内心は父を罵りまくっているが…。


 王女、王太子たるもの感情を顔に出してはダメですのよ?

 ほほほほ。


「そういうな。そなた、来月は生誕祭があろう。招待客を決めねばならん。」

 少しばかりか、冷酷王と呼ばれている時の瞳に戻り、私に話をふる。

 っていうか、私の話は、しれっと横においたな!?


 …あぁ、でも、そうか。

 もう、そんな時期なのか……。


「……そういえば、そろそろでしたわね。招待客なら昨年とほとんど変わりませんでしょう?」

「まぁ、そうだな。それにしても、そなたももう。11か。」


 あら、何ですか?

 その顔。


 らしくもなく、寂しそうな顔しちゃって!


 そんなんじゃ、冷酷王の名が廃りますわよ?



「そうですわね。わたくし、また歳をとるんですのよ?ああ!嫌だわ!」


 はぁ、とため息混じりに言ってみる。


「……まだ、11であろう。」


 あらまっ!

 失礼な人ですわね!


 女にとって、歳とは恐ろしいもので…って、そんな話じゃなくて!!



 あ、そうそう。

 ちなみに、この世界にも月日の流れはちゃんとある。

 あれ?なんか、言い方、変かしら?


 まぁ、いっか!!


 ええっと、それで…

 月日の数え方は前世の世界(ちきゅう)と同じ。

 1月から12月まで。1年は365日。

 月の言い方は違うけれど、だいたい前世と変わらない。


 誕生日を祝う習慣もあって、国王、正妃、王太子は盛大な誕生祭が催される。


 私の誕生日は花月(はなつき)の4日。ようするに、4月4日だ。


 王太子の誕生祭とあって、前日の3日から翌日の5日までの3日間がリゼアイリア王国をあげての誕生祭だ。


 まぁ、民たちは花月になってすぐにお祭り騒ぎを始めるけどね…。


 実は私は誕生祭が嫌いだ。

 わざわざ、私1人を祝ってくれなくてもいいのに……。


 いいえ、これは、決して職権濫用では、ありません!


 王族としての義務なのです!!


 あははは……。

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