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冷酷王の愛娘  作者: 水無月 撫子
第一章 薔薇姫とリゼアイリア
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    18話 実行


 ついに、作戦が動き始めました!!







「こんにちわ。師匠、それに奥方様!!!」


「あーうるせぇのが来たぜ。」

「久しぶりだね。ティア様。」


 わたくし、ルピアナティアはただいま辺境伯爵邸に来ております!


 ダンディーな師匠と凛々しく美しい奥方様!!


 目の保養!


 これで師匠が口を開かなければ最高なのに!!




 ちなみに、作戦はスムーズに進み、情報制限魔法のバリアもバッチリ。


 こうしてる今でもバンバンヒット!


 周りに怪しまれないよう王都では私の影が影武者をやってくれてる。


 まぁ、影だから当たり前だけど。



「おい、バカ弟子。貴様、俺をクズクズと何度言えばすむんだ!?」

「あら、嫌ですわ、師匠。そんなことぜーんぜん思ってませんわよ?」

「嘘つけ!!思ってるだろ!てか、さっきから後ろのクロイツが殺気出してやがるから止めろよ!!」

「嫌ですわぁ。『クロイツ』じゃないですよ。『アルバート』ですわ。」

「うわ、性格悪!」


 うるさいなぁ。


 私が言ってるのは間違ってないわ。


 だって、彼は『クロイツ』という名を背負ってはいるけれど、それは彼自身の価値ではない。


 彼自身の価値は、騎士団という実力重視の組織の中で、騎士団団長という地位まで上り詰めた『アルバート』としての物だから。


「アルが……彼が騎士の制服を着ているときはなんのしがらみのない『アルバート』なんですから。」


「ティア様…。」


 おや?アルがちょっと涙ぐんでるぞ?


「けっ!そうかよ!そんならここにいる間はお前はただの『弟子』だ。俺の弟子なんぞに敬語は使わねぇし、贅沢はできん。それでもいいか!?」


 ふっ。

 師匠も相変わらず不器用な人です。


 嬉しいです……。


「はい!!」



 それから王宮からの使者が来るまでの2日間は師匠と奥方様と一緒に行動した。



「お二人ともおきをつけて。」

「俺らに何かできるとは思わんがな。」

「その通りだな。」


 ううー、やっぱり奥方様カッコいい!!!



 馬車に乗り込んだ二人が旅立っていくのを私は見送った。


 きっと道中で、刺客に狙われることとなっただろう。


 だけど、心配はしてない。


 あれでも、師匠は剣聖と言われるぐらいには強い、奥方様は奥方様で、クロイツ出身のバリバリの剣女だ。


 それに加えて一応馬車に防護魔法のバリアを張っておいた。


 相当細かく編んでおいたから大丈夫だろう。




 翌日。


「あらあらあら。」


 私はニヤリと笑う。


「どうしたんだ?ティア様。」


「ハルベンのやつらが近づいて来たわ。お早いことで。」

「引っ掛かってはいるんですか?」

「もちろんよ。私の魔法はこの国一よ!」


 公爵たちに対しては一応否定をしたけれど私はどう間違っても赤薔薇。


 紅に染まる、何者にもたおることのできない崇高な薔薇。


 そもそも父の、冷酷王と恐れられる彼の娘だ。


 私が生優しい訳がない。



 そして、私は力強く決心を固める。


「わたくしの国は荒らさせない。」







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