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冷酷王の愛娘  作者: 水無月 撫子
第一章 薔薇姫とリゼアイリア
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    17話 手紙


 ティアが伯爵に宛てた手紙です!







『拝啓 ウルセウス・グロッター辺境伯殿。


 何て、堅苦しい挨拶なのかしら。


 面倒臭いので時候の挨拶は控えさせていただきますわ。


 奥方様はお元気ですか?


 師匠はクズだから、奥方様が心配です。


 あ、あなたの愛弟子は元気ですわ!


 ピンピンしてるけど王女……というか王太子はしがらみばっかで面倒だわ。



 さて、今回のことですけれど、ハルベンに動きがありました。


 ピクツィエス男爵のバカを使って探りを入れていました。


 他にもバカが何匹か。


 あいつらはひっとらえたら鼠にします。


 師匠と奥方様には協力をしていただけるとうれしいです。


 一週間後王都の王家主催の夜会にてわたくしがお二人とお茶会をすることを言いふらします。


 もちろん、本当にしたいですがね。


 あ、師匠はお断りで…。


 ま、そんなで、わたくし、その翌日にはそちらへ行商として向かいますわ。


 そこからは早いでしょうね。



 と、まぁ、それは置いといて、お二人のもとには王家の手のものを送ります。


 ゆっくり、馬車での旅を楽しんでください。


 一時の間、領地を貸していただきますよ。



 ハンベルなんぞこの際、捻り潰しておきますわ。


 また、お二人には王都から遠くに行ってもらうことになってしまいますがすみません。



 あ!!


 いっそのこと奥方様だけ王都に残していかれて結構ですよ?


 うるさいオルセイムという名のあなたの息子はどうぞ、連れていってください。


 あいつ、うるさい。


 目が合えばこの私に求婚してくるんですよ?


 女の趣味悪いですね。


 そこだけはせめて、師匠に似てほしかった。


 あぁ、あれは奥方様に似たのかしら、奥方様は男のご趣味が悪うございます!!


 でないとクズの師匠とあんな美人な奥方様が恋愛結婚するわけありません!!


 ありえない!!


 そういうことで、オルセイムの件、考えておいてくださいよ!!



 ルピアナティア・ロゼリア・ロズマリン』

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