11話 報告会
「……と、いうことです。」
現在、私たちは父の執務室にて報告会中。
「なるほど、呪いか…。」
「はい。子息たちの話しからすると、ピクツィエス男爵令嬢の話しを聞くのを断った子息たちが眠りの呪いを受けているようです。」
私が呪いを解いて回った時、被害者である子息から話しを聞いたが、どの者も同様に『ユリアという少女に急に話しかけられ断ったら、少女が怒りだし、そのあとの記憶がない…』と言っていた。
「ピクツィエス男爵令嬢は魔術が使えるんですかねぇ?」
「呪いも違法ではあるものの魔術の一部。ピクツィエス男爵令嬢は魔術師の可能性が高い……。どう思う?フィル。」
ここは、やはり魔術師団長である専門家のフィルに聞くのが一番だ。
「そうですね…、その可能性が一番高いです……。ですが、もしかしたら彼女は、呪術師かもしれません。」
呪術師……!
「呪術師か…、久々に聞いたな…」
テルが完全に忘れていたという顔をしている。
ちなみにアルは頭上に疑問符を浮かべている。
アルの様子に気づいたのかフィルが解説する。
「呪術師とは、呪いを専門に扱う魔術師のような者です。ですが、魔力は持っておらず、呪いをかけることしかできません。」
「なるほどなっ!」
「それに、魅了も呪いだったな。」
「……お父様、それ…っ!」
たしか、甘ったれバカが接触した子息は眠りにつくか、取り巻きとなるか!!
その子息たちが、もし、魅了の呪いをかけられているとしたら…。
「えぇ!?それ、大丈夫なわけ?」
「いや、大丈夫じゃねぇーだろ。」
「…もしそうだとしたら、早く解かなければ、この国の情報が駄々漏れな挙げ句、子息たちは死にますよ。」
そう、呪いは所詮、呪い。
かけられ続ければ、死に至る。
「はやく解かなければ、ということか…。……ティア、できるか。」
「……そうですね。できるか、できないか、と問われれば、できます。と言っても多分一人じゃもたないので、フィルを借りても?」
「もちろんだ。」
ということで、明日からはまた、呪いを解いて回らなければならないようだ。
「それでは、明日からティアとフィルは呪いを解いて回れ。」
「「はい。」」
「テルは俺とピクツィエス男爵家を調べる。」
「はいはい。」
「アルは、ティアの警護だ。」
「もちろんですよ。」
「各自、国のためと思い動け。次の報告会は、3日後だ。解散!」
こうして、報告会は終わり、皆が部屋から出ていったところで私も出ようとしたが。
「ティア、お前、大丈夫か。」
「?何がです。」
「ん、いや。大丈夫ならいいが。何かあれば必ず、報告しろ。」
「当たり前じゃないですか。それが仕事でしょ?」
なにいってんだか。この陛下は。
「いや、そういうことじゃなくてだな。」
「はい、それじゃあ、夜も遅いのでおやすみなさいませ。」
と、言って、強制的に話を終了させ、バタンと扉を閉めた。
何もないといいけど……。




