第67話 毒、毒、毒。
「ついに来たな....キーパーエリア」
あれからしばらく通路を進み、モンスターと戦い、俺たちはキーパーエリアに通じる通路にたどり着いた。
「アンタ一回も戦ってないでしょ!?」
「あ、あ、スネはやめてスネは」
横からリースのキックが俺のスネに何度も炸裂する。
だってこのフロア毒持ちしか出ないんだぜ?
そんなこと言ったってしょうがないじゃないか...
「リースちゃん落ち着いて....ちゃんと私たちだけで切り抜けられたじゃないですか」
「まあ.....素材も集まったからいいけど....」
「そろそろ袋が限界....というか俺この袋持ちたくないんだけど.....」
毒関連の素材が詰まった袋を摘まみ上げる。
アルトが瓶詰めにしといてくれなかったら確実に持てなかったな...,
「がまんがまん、ほら、いくわよ!」
「はぁ....毒持ってないヤツだといいなぁ....」
*****
意気揚々とキーパーエリアに踏み込む幼兵供と、その後ろをついていく俺。
幼兵供は戦う気満々だったが、キーパーエリア内にそれらしい影は全く見えなかった。
「い...いないんじゃね?」
「う〜ん....いないかもね....」
「フッ....この俺に恐れをなして逃げー」
『べちょり』
........何か頭に気持ち悪い感覚が。
ネトネトでネバネバでドロドロしてて....毒?
「ぴゃああああああああああああとってとってとってえええええ!!??」
「毒....!?一体どこから...!?」
「リースちゃん!上です!」
「小さい....ドラゴン?」
アルトに後頭部の液体をべろりと剥がしてもらい、俺も上を確認する。
キーパーエリアの天井付近を何かが飛んでいた。
毒々しい紫色の鱗と翼、鋭く尖った牙や爪。
体長2メートルもなかったが、ドラゴンがキーパーエリア内を飛び回っていた。
「アイツがフロアキーパーか.....やれそうか?」
「.....わかんない、けどやれるだけやってみるわ」
そこら中を飛び回るドラゴンを目で追いつつ、それぞれの武器を構える幼兵供。
さて....確認するまでもないが、一応。
[ヴェノムドラゴン]ランクE レベル105
レベル100越えか....しかもまだ小さいからな、大きくなったらどんだけ強くなるんだか....
で、ちゃんと毒の特性は持ってましたよ、はい。
「よし.....それじゃあ」
旋回したところで俺たちに気付いた[ヴェノムドラゴン]は、こちらに向かって急降下して来る。
戦闘開始か....
「行ってこい!!!」
「やっぱりそうなるのね!?」




