第63話 操縦者。
表面が剥がれた[キラーロック]は、やはり少し縮んだような気がする。
このまま攻撃してけば倒せるか....?
『ゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!!』
「懲りないヤツだな....っとう!」
再び突進して来る大岩をパンチで弾き返す。
全く学習能力が無いヤツだな...
『.....ッ!』
「おッッ!?」
壁にぶつかった大岩は、そのまま反動を利用して俺に再び突進してきた。
ヤベェ....学習してたわコイツ、岩のクセに.....
「....っとヤベェッッ!!」
『ガァンッ!!』
「っと!」
『ガァンッッ!!』
「せいッ!」
『ガァンッッ!!!』
「しつこいッッ!!」
『ガァンッッ!!!!』
「ハァ....ハァ....コイツ.....オッッッラァ!!!」
『ッッッッ!?』
いつまでもしつこく攻撃を繰り返して来る大岩に、ついに俺は痺れを切らして渾身のキックをお見舞いしてやる。
蹴り飛ばした大岩は壁の中にめり込み、攻撃はやっと止んだ。
『こてん』
「.....随分小さくなったな....」
壁から落ちてきた[キラーロック]は、繰り返し破壊されたせいで、もはや大岩とは呼べない程の小ささになっていた。
もうそこらの[ストーキングストーン]より一回り大きいぐらいである。
これ以上暴れられても迷惑なので、両手でしっかりホールドして、岩を持ち上げる。
『ッッ!!ッッッ!!!』
「暴れんなよ....よし、せーのっ!!」
力を込め、持ち上げた岩を一気に砕く。
流石にここまでやったら復活しないだろうしな。
『』
「やったか」
その証拠に、今まで砕け落ちた岩の破片が塵になってそこら中に舞っている。
『ー!!ーーー!!!!!』
「うぇ!?なんだコイツ!?」
手の中に違和感を感じ、開いて中を覗き込むと、訳の分からん言語で俺を怒鳴り散らす小さな生物がいた。
『ー!ーー!!』
「.....ああ、妖精か?」
よく見ると、小さなその生物は少女のように見える。
冒険途中に何度か会った事あるけど....目つき悪いなコイツ....
妖精ってこんな感じじゃなかったのにな.....
『ーーー!!!!!!』
「うるさいうるさい!!入ってろこの野郎!!!」
キーキー泣きわめく妖精を素材袋の中にぶち込む。
あぁ....もしかして妖精が素材か....?
って事はあの岩は妖精が操ってたのか.....
「なら、アイツらももう大丈夫だな」
幼兵供が戦っているであろう場所に歩を進める。
親玉が倒されたんなら下っ端の石も全部やられるだろうからな。
もう安心ってワケよ。
早く戻って、このあとどうするか決めるか。
『ーーー!!!!』
「イタイッ!?テメェ大人しくしろッッ!!」
全く...とんだ素材を落としてくれたもんだぜ。
そういやまだ【観察】してなかったな...
〔地の悪妖精〕30000G
おお、結構するな。
......あれ?
「妖精って、買い取ったあとどうするんだろ....」
やべ、ゾッとした。
考えないようにして早く戻ろう.....




