第61話 疾走。
「ったく....全然見つからないじゃないか....」
「いえ、アイツら絶対フロア2に降りてましたって、親分」
「ホントかい...?アテにならないねぇ...ん?」
「親分、どうかしましたか?」
「なんか揺れてないかい.....?」
「ホントだ.....って、向こうから走ってくるヤツら.....それに....[ストーキングストーン]!?メチャクチャいますよ!?」
「ちょ..!ぶつかるよ!お前ら着いてきな!早くアタシたちも逃げー」
「「どけえええええええええッッ!!!!」」
「「「「ぎゃあああああッッ!?」」」」
クソ....コイツらどんどん増えてきやがる....
もう通路いっぱいだぞ....?
必死になって幼兵供とダンジョン内を駆け回る。
「それより...さっきなんかぶつかったか!?」
「分かんないわよ!じゃまだから吹っ飛ばしたわ!!」
まあ...自分たちの身が一番大事だし...仕方ないか。
というかこの状況どうする。
そろそろ全力ダッシュも疲れてきたんだが....
「エイトさぁん...私もうむりですぅ....」
とか言ってたらソアラが限界だ。
「仕方ないな....よっ!落ちるなよ!」
「わっ、わっ、わっ」
ソアラの襟首を掴んで持ち上げ、左腕で抱える。
ソアラの鎧は軽いからなんて事はない、全然走れるぜ。
「あ....エ、エイト...私も限界かなぁ......?」
「なんで疑問系なんだよ!?ったく....ほら!」
今までピンピンしていたはずのリースも限界っぽかったので、右腕ですくい上げ、ソアラと同じように抱えた。
ヤベェ腕が振れねぇ、ツライ。
これ以上増えたら流石にキツイ....まあアルトは全然余裕そうだから大丈ー
「ほっ」
「ちょちょちょ待て待て首!!飛びつくなバカやろおおおおおおッッッッ!?」
首がッッ!!
アルトが後ろから首に飛びついてきたせいで俺の首が折れるッッッッ!!!
死ぬうううううう重いいいいいいいい!!!
「はー.....楽ね」
「そうですね〜」
「ん.......」
「くつろいでんじゃねぇよ!!!せめて後ろのヤツラに攻撃浴びせとけ!!」
「あ、わ...わかりました」
「りょーかい......」
俺の脇腹で杖を抜き出すソアラと、後ろを向きながら後方の[ストーキングストーン]たちに向かって魔弾を撃ち込むアルト。
「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」
凄い凄いシューターの反動がヤバイヤバイ。
俺の頭にがっしりしがみついた状態で撃つもんだからリコイルが全部俺に伝わってくる。
「よく狙いを定めて......撃ちます!」
ちょっと待て...シューターの反動でもこんなに伝わるって事は....
ソアラの魔法なんか撃たれた日にゃどうなっー
「《フレア》っっ!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!?」
一瞬にして大加速ッッ!?
だけど右半身が!!
加速してるの左半身だけだから右半身があああああああああッッ!!
「うわーー!!速い!凄いじゃないエイト!」
「お前なんもしてないクセにいいいいいいいああああああああしがああああああああああああッッ」
そうして俺の脚が限界を迎えた頃、[ストーキングストーン]の追跡をやっと振り切ることができた。
疲労と収入が割に合わん....
「ハァ...素材.....一個も.....ハァ、拾えて....ないんだが.....」
「ああ、それなら大丈夫そうよ、ほら」
倒れこむ俺を上から覗き込んでいたリースが、通路の奥を指差す。
通路は途切れ、代わりに巨大な空間が広がっていた。
「キーパーエリアか....?」
「みたいね」
「わかった...じゃあ、少し休けー」
「さあ、行くわよ!!」
「マジすか」
重り付き全力疾走に加え、フロアキーパーとの戦闘.....トライアスロンかよ....
とりあえず2話投稿復帰できそうです!
((またいつできなくなるかわかりませんが.....




