第6話 経済的危機。
どうもアマガサ。です。
昼間っからの投稿になります。
「んん、美味い」
総合ギルドへの道中。
ラーメン屋っぽい店があったから寄ってみたら滅茶苦茶美味いでやんの。
「よーにーちゃんっ、イイ食いっぷりだねぇ!」
「マジでイイよ店長、感動もん」
「そ...そんなか?」
まさかこっちの世界でラーメン食えるとは思わなかったからな。
スキンヘッドにねじり鉢巻の店長もいい感じだし。
「ところで店長」
「おう、なんだ?」
「傭兵ってなんだ?」
ウォルナには雇用所で聞けって言われてたけど、下調べをしといても悪くないだろう。
「にーちゃん、【探求者】か?」
「んー、よくわかんねぇや」
キナさんから受け取った紙に【探求者】とか書かれてた気がするけど。
どんなものなのかは聞いてなかったな。、
「【探求者】ってのはダンジョンに潜り、そん時手に入れた素材を売却して生活を成り立たせているヤツらの事だ」
んん、そのまんまだったな。
「んじゃ、傭兵ってのは?」
「にーちゃん、なんも知らねぇのな......よっと」
おもむろに調理場の窓を開ける店長。
総合ギルドが近いこともあって、道行く人達の喧騒が嫌という程店内に響いてくる。
「.....で?」
「ほれ、客引きみたいなのが聞こえてくるだろ?」
「........」
店外の音に鼓膜を集中させる。
伊達に魔王倒した訳じゃないぜ、耳には自信がある。
「........」
.....傭兵はいらねぇかー!?
..ウチは安いよー!!
.........強いヤツが揃ってるぞー!!
「聞こえた」
「そうか。まあ傭兵ってのはだな、【探求者】に金を貰って、主人のダンジョン探索を手伝う職業の事だ。今はパーティを持ってるやつも少ねぇ事だしな」
なるほどね。
人数は多い方がいい訳だし、お互いにメリットがあるじゃんか。
「...ここからダンジョンまで結構遠いけど、割と多いもんだな、客引きって」
「おお、今は国全体で傭兵騒ぎよ。まあ、そのうちの静まるだろうけどよ、みんな傭兵を雇いまくってる」
「...俺には必要無いけどな」
「ん?なんか言ったか?」
「いや」
席を立ち上がり、腰の袋からゴールドを少し取り出し、カウンターに置く。
「ご馳走様、また来るよ」
「...?お、おう、毎度ありな!にーちゃん!」
さて、ダンジョンか。
とりあえず行ってみましょうかね、ゴールドも無いし。
「ラーメン一杯、500ゴールド、か」
良心的な値段だったと思う。
が、俺の懐には現在、6ゴールドしか入っていなかった。
「.....早くダンジョン行こ...」
くるまやラーメンって美味しいですよね。