表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅のお供に幼兵はいかがですか?  作者: アマガサ。
旅のお供に幼兵はいかがですか?
55/119

第55話 組手。

「俺と特訓しててよく泣いてたよなぁ?エイト?」


「「「「泣いてたぞー!」」」」


「ううううううるさい!!レベル50がレベル6を思いっ切り攻撃したら痛いだろうが!!」


嫌な思い出をいきなり思い出させてくるデュアスと衛兵たち。

マジで....昔の事はトラウマだからやめて頂きたい...


「エイト......泣いてたの?」


「エイトさんが....泣いてた?」


「............」


なんか変な目で俺を見つめる幼兵供。


「いや、違う。いいかお前ら、早とちりするな、俺は泣いてなんか...」


「なー、【イーター】にボコボコにされて帰ってきた時もあったよなー」


「「「「あったあったー!!」」」」


「だまらっしゃあああああいいッッ!!」


腰の鞘から〔鉄の剣〕を引き抜き、衛兵たちに突きつける。


「俺は強くなった....ほら、いっぺんでいいからかかって来いよ。久しぶりに組手やろうぜ?」


ここまで言われちゃ俺も黙っていられない。

幼兵供に変なイメージ持たれても恥ずかしいし。


「お、エイト、やる気だな....まあ、俺も最初からそうさせるつもりだったんだが。お前ら!!次の訓練だ!エイトと組手してやれ!!」


「「「「はっ!!!」」」」


一斉に剣を引き抜き、俺を囲い込んでくる衛兵たち。


「あ、嬢ちゃんたち、こっち来とけ。巻き込まれたら危ねぇぞ」


「あ、はい...」


「エイトさん....また急に変なことを...」


「ん.......」


幼兵供はデュアスが安全な場所に連れて行ってくれたし、思いっ切りやれるな。

衛兵の数は....100人ぐらいか?

全兵士が揃ってるってワケじゃないみたいだな。


「おおおおおおッッ!!!」


俺を取り囲む衛兵の中から一人が飛び出し、俺に斬りかかって来た。


「よ...っと!」


「ッゲッフゥ!?」


相手の剣をいなし、横腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。

一人目を皮切りに、衛兵供は一斉に俺に襲いかかって来た。


「おらあああああッッッッ!!!」


避けて、いなして、蹴り飛ばして。

あくまで剣は防衛手段、無数に飛んでくる刃を弾き返していく。


「ガフッッッ!?」


「オゴォッッ!?」


「あべしっっっっ!!」


「ひでぶっっっっ!?」


いつの間にか、俺を囲んでいた衛兵は一人残らずいなくなり、ほとんどが練習場の壁に埋まっていた。

楽勝楽勝、ただの準備運動レベルだぜ。


「いやー、エイト。お前強くなったなぁ」


パチパチと手を叩きながらデュアスが歩み寄ってくる。

幼兵供はまだ安全な場所からこちらの様子を伺っている。


「まあ、魔王倒したぐらいだからな。あと、俺が元勇者だっていうのはアイツらには秘密な」


「ハ、分かったよ。さて、アイツらはどうだった?」


「全然、話にならん。衛兵としては優秀なんだろうがな」


「言ってくれるじゃない、エイト」


俺とデュアス、お互いに歩み寄り、残り数メートルというところで足を止める。

俺は一度しまった剣を再び抜き、デュアスに向けて突きつけた。


「なんだ、まだ戦い足りないのか?」


「最初からそのつもりで来たんだろ。アイツらを置いて来たワケだし」


「成る程、お見通しってやつか.....」


肩をすくめながら、鞘から剣を抜き出すデュアス。

一般兵が使うものより少し大きめのそれを、俺の剣に合わせるようにして突きつけてきた。


「俺もまた、強くなった。勇者ってヤツの強さ、見せてもらうぜ」


「ああ。いくぜ......先生」


おっと、昔に呼び方が出ちまったな。

まあいい、久しぶりに強い相手とやれる訳だし。

デュアスがどれだけ強いかに期待だな。


「よッッ!!」


「ふッッ!!」


お互いに振り切った剣が擦れ、盛大に火花を散らした。



*****



「....ねえソアラ」


「どうしました?」


「今日、私たちが特訓しにきたのよね?」


「そうですよ.......多分」


「..........んん」


「..........暇ね」


「暇です」


「.......ひま」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ