第53話 城。
早いものでもう翌日。
正午頃にうちにやってきた幼兵供と共に、城へと向かう俺であった。
「ねえ....私、城なんて入るの初めてなんだけど....」
「あんま緊張しなくていーぞー。今日は特訓するだけだからな」
「一体どんな練習するのよ....」
「それは秘密だ。ほれ、着いたぞ」
石でできた巨大な門を潜り、場内へ入る。
門番?
顔パスですが何か?
「わぁ....近くで見ると大きいわね...」
「こんなに近くでお城を見たの初めてです....」
「アルトー、テントウムシはどこにでもいるぞー」
こんなに貴重な体験だってのに無下にするなぁコイツ....
まあ、そうじゃなきゃアルトじゃないんだが。
とりあえずフォルナに挨拶しとくか。
「お前らついてこい、中に入るぞ」
「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
白いアーチを通り、城に入る。
「おーい、キナさーん、居ますかー?」
「いらっしゃいませエイト様」
「うおおおいつの間にッッ!?」
ホールで一声上げれば風のように素早く現れてくれるキナさん。
黒縁のメガネを押し上げ、俺たちに一礼してくる。
「おや、この子達は........ハッ!?エイト様のお子様ッッ!?」
「なんでみんなそう言うんですか....俺の傭兵達ですよ」
「ああ....なるほど、そうでしたか、失敬」
「ハァ....今日、衛兵の訓練ありましたよね?ちょっと混ぜて貰いたいんですけど、どうでしょ」
そう、今日の目的はそれだ。
実践経験がロクに無いであろう幼兵供に、戦いの辛さというものを教え込んでもらうつもりだ。
ちなみに、ココの訓練は相当キツイ。
実際何回か吐いた。
「エイト様なら大丈夫だと思いますが....一応王様を起こして聞いてきます」
「え、ウォルナまだ寝てるんですか?もう昼過ぎなのに?」
一国の王として良いのかねそれは.....
「はい。昨晩は書類仕事で徹夜されておりましたので.....今日は特別です」
親みたいだな、この人。
まあ実質親みたいなもんだろうけど。
「では、少々お待ちを」
「あ、わざわざ起こさなくても」
「いえ、心配なさらず。すぐに起きてきますよ....フフッ」
「..........?」
ワケが分からず、疑問符を浮かべるばかりの俺だった。
「.....私たち状況を飲み込めないんだけど」
「なんでそんな親しげなんですか....お城の人たちと...」
「えーと...............い、いとこ」
「「嘘だッッ(ですッッ)!!」」
*****
「王様ー、お客様です、起きて下さい」
「うにゅー........めんどうだ......キナ....適当に対応しといて...」
「.....分かりました。では私がエイト様をもてなして参りますね」
「何をしておるキナ、さっさと行くぞ((キリッ」
「あ、あ、せめてお着替えを......行ってしまいました....,」
本日は2話投稿となります。
よかった....時間出来て....((汗




