第52話 返済。
短くて本当に申し訳ないです。
待て落ち着くんだ俺。
冷静に考えろ、これからどうする?
次のダンジョンに行くゴールドが無いと....
貯金は少しあるはずだが恐らく全く足りないだろうし...
家に装備全部売っても....無理か。
「う〜ん......ちと問題だなぁ....こりゃあ」
「ちょっと!どうすんのよこれから!!」
詰んだか...俺の人生....
「あの〜、エイトさん金欠なんスか?」
「まあ....そういう事になるかな?」
「だったら、二年前にジグルさんに貸したって言ってた10万ゴールドを返して貰えばいいじゃないッスか」
*****
「というわけで、金返せやコラ」
「何がというわけでだ。いきなりなんだお前は」
総合ギルド、カウンターにてジグルと対談である。
ったく....1時間も並ばされたぜ....マジで混みすぎだってのココは...
「2年ぐらい前に貸したヤツ。今金欠で困ってんだよ」
「2年前.......ああ、俺が装備一式買いたいからって借りたヤツか」
カウンターに肘をつけ、ダルそうに対応してくるジグル。
コイツ一応勤務中なんだよな....?
「んなもん時効だろ時こー」
「死 に た く な い よ な?」
「分かった!!分かったから剣を仕舞え!!衛兵呼ぶぞッッ!?」
悪いが俺も生活がかかってるんでね。
総合ギルド職員は結構給料も高いらしいし、ジグルは一人暮らしだから10万ぐらい大丈夫だろ。
「........ほれ、10万。お前からはもう二度と借りんからな」
「へいへい、ありがとよーお金持ちさん」
利息と延滞料を取らなかっただけでも感謝して欲しいもんだがね。
ジグルがカウンターに置いたゴールドの詰まった袋を取り、外に向かう。
幼兵供が入り口の横で大人しく座って待機していた。
鎧は研究所から付けっ放しである。
「ゴールド、確保したぜ」
「良かった...次のチケット分は足りそうね...」
「チケットは俺が買っとくから、今日は解散とするか」
聞いた話だが、傭兵を雇った《探求者》は、傭兵分のチケット代も持たなければいけないらしい。
全く...本当にリターンの小さい契約をしちまったもんだぜ。
「わかりました。明日はどうするんですか?」
「んー.....そうだな、特訓でもするか」
「やりました!どこでやるんですか?特訓!」
目を爛々と輝かせるソアラ。
新しい魔法を習得できるのが楽しみみたいだな。
さて....特訓場所かぁ...どうしたもんか。
「あそこにするか」
「え...あそこですか...?」
俺が指差した先には、夕日に照らされる、この国の巨大な城が佇んでいた。
時間が無いもので.....今日も1話投稿とさせて頂きます。




