第47話 はいふぁいぶ。
「あー....もう食えねぇ」
「私も満腹よ....」
「ぷふぅ.....」
「エイトさん、ごちそうさまでした」
「おう、また来ようぜ」
食事を終え、店を出る。
終始店長には勘違いされっぱなしだったが、ラーメンは美味かったから良いとしよう。
外はもう薄暗く、本格的に夜になろうとしていた。
「よし、明日は俺の家に来い。時間はいつでもいいぞ」
「え、明日もダンジョン?」
「ちげぇよ。鎧を合わせて貰うって言ったろ。お前らがいなきゃ採寸できん」
「鍛冶屋さんに集合じゃダメなんですか?」
「ああ、行きつけがあるからな」
そもそも鎧の調整なんて芸当は並みの鍛冶屋じゃできない。
俺の家やら設備やら作ってくれた、知り合いの力が必要になる。
アイツに会うのも久しぶりだ....元気にしてっかな...
「わかりました。準備ができたら伺います」
「おう。.....もう暗くなるな、早く帰っとけ」
「そうね...それじゃ、また明日」
「じゃーなー.....ん、アルトどうした?」
少し歩いたところで振り返り、こちらに向かって駆け寄ってくるアルト。
俺の足元にやってくると、右手をゆっくりと上げ、
「はいたっち」
「なんで今なんだよ.....」
「む.....」
「分かった分かった、ほい、ハイファイブだ」
アルトの伸ばした右の手のひらを、俺の手のひらを軽く叩く。
「.....はいふぁいぶ?」
「ああ、そっちの方がカッコいいだろ?」
アルトは、俺とハイタッチした手のひらを感慨げに見つめ、
「......ん」
いつもの返事をして走り去って行った。
ホント不思議なヤツだよなぁ.....
......俺も帰ろっと。
*****
「ただいまーっと....まあ誰もいないんだけどな」
もー腹いっぱいで吐きそうだ。
すぐに風呂入って寝るか....
「エイトさんおかえりなさい。ご飯にします?お風呂にします?」
「フォーナ、何故ここにいる」
「やだ....私がいいなんて....エイトさんたら...」
「俺はそんな事言った覚えがないが?」
コイツ....俺が合鍵を渡しといたのが間違いだったか.....
なんでそんなの渡したかって?
深い事情があるんだよ、事情が。
「冗談ですよ、冗談。ご飯作っといたんで、食べましょう?」
「...........うん」
頑張れ、俺の胃袋。
随分遅くなってしまいますが、アルファポリス様での連載を中止させて頂きました。
連絡が遅くなってしまい申し訳ありません((汗
引き続きよろしくお願いします。




