第45話 分け前。
「やっと着いた.....」
チクショウ....疲れたぜ。
結局あれから結構長い間ダンジョン内を彷徨って、ようやく〈ダンジョンゲート〉まで帰ることができた。
「ふええ...疲れました...」
「何時間迷ってるのよ....次からちゃんと覚えておいてよね、道」
「できる範囲でな.....よし、行くぞ」
ヘトヘトになった幼兵供を連れ、〈エントランス〉に戻る。
探索者やら客引きやらの声でごった返すこの空間。
あー....人がいる.....帰ってこれたって感じだな...
「さて.....換金しなくちゃな...」
「そうね。ほら、あっちよ、早く行くわよ」
素材でパンパンになった袋片手に、換金所へと歩いて行く。
帰り道倒したモンスターの素材も無理に詰めてきたし、換金額への期待が高まるなコレ。
*****
遊園地の受付のような行列に並ぶこと数分、ようやく俺たちの換金順が回ってきた。
石レンガでできた簡素な受付カウンターの上に、素材を詰めた袋を置く。
「ダンジョン探索、お疲れ様でした。素材の鑑定を致しますので、少々お待ち下さい」
受付の女性が機械的な反応を示し、素材を持って何やらごそごそする。
【観察】持ちか....?
「...............お待たせしました」
幼兵供はカウンターに手を伸ばし、必死にカウンターの上を見ようとする。
さて.....いくらになるかな?
「合計、6万5800ゴールドになります」
「「「「.......」」」」
まあ.....こんなもんだろ。
元は取れなかったが、別に買ったわけじゃないしな。
空になった袋とゴールドを受け取り、換金所を後にする。
「...........気にすんなって、最初だからこんなもんだ」
「そうね....はぁ....」
ため息をつくリース。
無理もないなぁ....予想以上に少なかったし...
「そういや、お前らへの報酬っていくらになるんだ?」
「あっ!そうそれ!早く分けるわよ!」
急に元気を取り戻し、俺の方に振り返るリース。
んー....コレ結構持ってかれる感じか?
「ふふふ....アンタ、契約書はちゃんと読むべきよ」
「それは契約期間のせいでもう思い知ったわ」
「分け前はッ!」
マズイなぁ....一対九とかだったら困るぞ....?
契約書ってやっぱ読まなきゃいけないんだなぁ....
こりゃ、覚悟を決めるしかないか。
「半分ずつよッ!」
「............あそう?」
「「「え?」」」
「え?」
エントランスの中央、互いに困惑しながら立ち尽くす俺たちだった。
あと2話くらい出したいですね....




