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旅のお供に幼兵はいかがですか?  作者: アマガサ。
旅のお供に幼兵はいかがですか?
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第42話 スピード。

エイトに指示され、戦いの影響が及ばない程度に離れた場所に移動してきた。


「エイトさん....大丈夫でしょうか....?」


隣で心配そうな顔のソアラが呟く。


「大丈夫でしょ、アイツなら」


「そんなコトはねぇゼェ...?」


「うわッッ!?」


いつの間に移動してきたのか、すぐ後ろに三人の男たちが立っていた。

多分...この状況なら危害は加えてこないはず....


「我らが親分、ルシーナ・ヒステリア様は最強なり!」


「その自慢のスピードで各地で盗みを繰り返し!そして戦い!」


「まさに百戦錬磨の女、ルシーナ様に勝てると思うなァ!!」


まるで打ち合わせでもしていたかの様な、自分たちの親分の紹介をする部下の男たち。

コイツら.....キモい。

冷たい視線でもプレゼントしてやりましょうか...?


「「「.........」」」


「ホレ見ろぉ!戦いが始まったぞぉ!」


「っ!」


その言葉を聞き、一斉に振り返る私たち。

視線の先には、遠くで武器を構え、お互いに睨み合うエイトとルシーナの姿があった。

ルシーナはナイフを両手に、少し低めの姿勢を取り、そして。


「あっ、消えた!?」


音もなくその場から消え去ってしまった。


「見たかぁ!!あれが親分の実力!!」


「並みの人間では姿さえ捉えられない!!」


「事実!俺たち三人は親分の下について五年!親分が攻撃を喰らうところを見たことがねぇ!!」


「なっ...!?」


攻撃を受けたことがない、そんなの嘘だ。

そう言ってやりたかったが、実際相手の姿を捉えることができない。

流石にエイトでも負けてしまうのではないか....

なんにせよ、大きな戦いになるだろう....



スパンッッ



「「「「「へ?」」」」」


突如、ルシーナがエイトの背後に現れた瞬間、甲高い乾いた音がキーパーエリア内に響く。

長くなるだろう。

そう思っていた戦いは、エイトのビンタによって幕を閉じた。

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