表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅のお供に幼兵はいかがですか?  作者: アマガサ。
旅のお供に幼兵はいかがですか?
32/119

第32話 フロアキーパー。

「ソアラ、もう魔法撃てるか?」


「う...ん...ちょっと難しいです...」


「じゃあコレ飲んどけ」


バックパックからヒーリングポーションを取り出し、隣を歩くソアラに手渡す。

ヒーリングポーションってのは転換力の回復はできないと思われがちだが、そうじゃない。

人体の転換力ってのはほとんど体力と一緒で、体力を回復すれば転換力も回復する。

簡単に言うと、転換力=体力だな。


「ありがとうございます、エイトさん」


「いーってことよ」


「あー、エイトー、私たちにもちょうだーい」


「お前らは体力減ってないからダメ」


「ケチーーー!!」


残りヒーリングポーション3本.....

俺は大丈夫だけど幼兵供にはいつ必要になるか分からない。

喉の渇きを癒すもんじゃねぇっつーの。


「.....お?」


そんなこんなでダンジョンを進んでいくと、巨大な空間に出た。


「キーパーエリアね....」


キーパーエリア。

フロアキーパーがほぼ9割の確率で現れる巨大な空間で、フロアごとに大きさが異なるらしい。

ここは縦横30メートル、高さ15メートルってとこだな。


「.....で、アレがそうか?」


キーパーエリアの中心辺りでゴソゴソと蠢く何か。

【観察】。

〔ジャイアントスパイダー〕、ランクE、レベル8か.....

その名の通り巨大なクモのモンスターだ。

初めて見たときは鳥肌が止まんなかったからなぁ...


「ア....アレがフ、フロア....キキ...キーパー?」


リースが引きつった顔で呟く。

ああ、あからさまに動揺してるな。

そりゃ3メートル越えのクモ見たらそんな風にもなるか。


「見たことなかったのか?」


「そ....そうよ、悪い?」


「そうか。じゃあ行ってこい」


幸いソアラとアルトは大丈夫そうだしな。

リースが混乱して連携が乱れないか心配だが。


「は!?アンタは!?」


「俺はやることがある。ほーれ、行ってこーい」


「お、鬼ッッ!!」


嫌がるリースの背中を押し、〔ジャイアントスパイダー〕の元に送る。


「よし、ソアラ、アルト、あと頼んだぞ」


「わかりました!頑張ってきます!」


「.........」


「いやあああああああああ!!」


『シャアアアアアッッ!!』


お、今の叫びで向こうもこっちに気づいたみたいだな。

じゃあ俺はちょっと失礼しますか。

キーパーエリアの左側、一つだけ別に繋がっていた通路の前に走る。


「さて」


あの〔ジャイアントスパイダー〕のレベルは8。

幼兵供三人でかかればなんとか一匹倒せるだろ。

で、俺はその戦いの邪魔をさせたくない訳だ。


「お前らの相手は俺だぜ?」


〔鉄の剣〕を抜き出しながら、通路の前に立ちふさがる。

通路の中には、無数に光る赤い目と、幾多にも重なり合う虫が蠢く音。

通路から数え切れないほどの〔ジャイアントスパイダー〕がキーパーフロアに溢れ出ようとしていた。

後ろでは幼兵供も戦闘を始めたらしい。


「っしゃ、こいやクモ供」


幼兵供(あいつら)の戦いは邪魔させねぇぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ