第11話 再会。
「あーあ、アイツもダメだったかぁ...」
「うん...また、次の人を探しましょう?」
「.....」
〈エントランス〉をトボトボと歩く3人の少女。
大勢の【探求者】が集まる〈エントランス〉内で、貧相な装備の幼い3人は、かなり浮いた存在であった。
「....お腹空いたなぁ...」
小さな手に持った、4枚のチケットを見つめるリース。
「早く仕事先を見つけなきゃですね...」
そして、浮いた彼女達に目をつける者達もいる。
「なーなー、おジョーちゃん達ぃ」
「えっ?何?......あ」
ガラの悪い3人組の男達が、少女達に絡む。
そのうちの一人、リーダー風の男が腰をかがめ、彼女達の目線に合わせるように話しかけてきた。
「俺らさぁ、金無くて困ってんだわ。君、チケット持ってるじゃん?それ、俺らにくんねぇかな?」
「っ...!これは...だめ」
リースは手を後ろに回し、チケットを守るような体制を取った。
普段強気な彼女でも、今回は相手が悪い。
機嫌を損ねたら、簡単に暴力を振るわれるだろう。
「リースちゃん....」
「...ほらぁ、お友達が心配そうに見てるぜ?早くくれないと俺らキレちまうかもよぉ?」
「これはっ!だめ...なの...!」
徐々に苛立ちを募らせる男にたじろぐリースだが、チケットを渡そうという気は一切無い。
その様子を見た男は、狙う相手を変えたようだった。
「...そこのガキ、何睨んでんだよ?」
「.....!」
事の成り行きを、厳しい目で見ていたアルトに標的は向けられた。
男は立ち上がり、アルトの目の前まで移動し、立ちはだかった。
「生意気なガキは....嫌いでなぁ!」
男が腰に据えた剣に手を当てた。
一気に青ざめるアルトだったが、その場から動くことができない。
「アルトッッ!!逃げて!!」
「アルトちゃん!!」
「小さいのに残念。ここでゲームオーバーだ」
「.....ッ!!」
男が抜いた剣を大きく振りかぶったその時だった。
「待てやコラアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
「あ?」
こちらに向かって全力疾走してくる、見覚えのある男が現れたのは。
「そいつらはッッ!!俺のッッ!傭兵だあああああッッッ!!」
風邪....死ぬ..




