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旅のお供に幼兵はいかがですか?  作者: アマガサ。
旅のお供に幼兵はいかがですか?
100/119

第100話 ホール。

「ま、あの後色々調べてみたんだが...」


階段を下りながら、前を歩く幼兵供に話す。


「どうやら5の倍数のフロアはちょいと特殊らしくてな。馬鹿デカイ空間が広がる、〈ホール〉っつー場所になってるらしい」


「ふーん...階段はどこにあるの?」


「そこが問題だ」


ビシッと人差し指を突き立て、話を紡ぐ。


「階段はランダム生成でな。簡単に言うと、一定時間で階段が消えちまうらしい」


「え...階段、消えちゃうんですか...?」


「んあ、心配すんな。必ずどこか一箇所に常に階段が出現してるらしいから」


それに、ホールに出てくるモンスターはかなり強い。

いざとなったら俺が出るしかないな...



*****



「うわぁ....広いですね....」


「ん....」


フロア5に到着。

ホールの広さに感動する二人と、俺の後ろにいるリース。


「.....何やってんの?」


「は!?こ...こここ怖くないし!?なんてった2回目なんだからねっ!!」


.......トラウマか。

あのリースに恐怖心を植え付けるぐらいだから、この場所の恐ろしさがよく分かる。

まあ、まだモンスターの姿は見当たらないけどな....


「あ、そうだ。お前アレ使えるじゃん」


「んえ.....アレ?」


「そう、この前使ってたアレ」


「アレ.....ああ、アレね」


「そうそう。アレがあればあいつらなんて楽勝だろ?」


「.....た、たしかに!!」


単純だなコイツ.....

《フレア》一発で倒せなかったのを忘れてるんじゃないだろうか...

どっちにしろ、やる気を出してくれるのは助かるんだが。


「そうとわかればどうって事ないわ!!さあ、みんな、私について来なさい!!」


「「??」」


「はぁ....やれやれ...」


急に元気を出し、ソアラとアルトの腕を掴んでズンズン進んでいくリース。

ちなみに言っておくと、たった今俺の真横で階段の入り口が閉じ始めた所だ。

すげーな、イ◯ディージョーンズみたいに閉じるんだな、コレ。



*****



「ついに現れたわね!!私が木っ端微塵にしてあげるわ!!」


『.........』


俺とソアラとアルトの数メートル先で、一本の木に向かって宣戦布告するリースを見やる。

この二人は知らないだろうが、実はアレモンスターなんだよなぁ....


「あ...あの、リースちゃん大丈夫なんですか?」


「んん.....」


「ま、見ててみな」


心配そうにリースを見つめるソアラとアルトを宥め、俺も先の光景に視線を移す。


「ふっふっふ.....喰らいなさい....」


静かに佇む木に向かって、両手を突き出すリース。

おお、早速撃つつもりか....


「あ....あれ?あの構えって....」


「フレアッッッ!!!」


「「!?」」


ぽすんっ。

と、ホール内に響き渡る間抜けな音。

リースの手先からは、一筋の煙が立ち上っていた。

アレだ、駄菓子屋に売ってる煙のオモチャみたいなショボイヤツ。


『........?』


「......................あれ?」


あれ?じゃねえよ。

なんかもう木が可哀想になってくるレベルだわ。

この始末、どうつけてもらおうか....?


「よかったぁ....私の存在意義が守られて.....」


なんかソアラは変な心配しちゃってるし。

.....今度新しい魔法教えてやるからな.....

本編100話達成!!

ここまで続けられたことはありませんでした....

皆様のお陰です、ありがとうございます!

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