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君のために出来ること  作者: 新風学
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春の告げ

 今日は、昨日美奈子から連絡があったように昼からデートの予定だ。先ほど美奈子から迎えに来てという連絡が入り今迎えに行っている最中だった。この間の公園の角を曲がるとそこに美奈子が立っていた。

「わざわざごめんね。」

美奈子がそう呟きながら助手席に乗った。

「ううん、気にしないでよ。今日美奈子は仕事だったんだしさ。」

「うん、ありがと。それじゃ出発しますか。」

そう言って車を走り出した。

だがなぜか美奈子が不思議そうな顔をしていた。

「ん?どうしたの?」と俺は聞いたのだが「なんでもない。」と言って口をつぐんでしまった。本人がそういうのであればこれ以上詮索は出来ないがやはり気になる。でもしつこい男と思われたくもないので俺はそれ以上聞かないことにした。

 そのまま走っているといつもの美奈子に戻っていた。

「そういえば飲み物買うの忘れてたからコンビニ行くけど、美奈子なに飲みたい?」

「私は紅茶飲みたいな。レモンティーでお願い。」

にこやかに言う美奈子。やはりさっきのは俺の思い違いだったのだろう。俺はそう思った。

俺はブラックコーヒーとレモンティーを買って車に戻った。

「はい、どうぞ。」

俺は美奈子に手渡した。それを美奈子が「ありがとう。」と言って封を開けた。

俺はそのまま走り出した。


 しばらく走ったところで、とある駐車場に車を停めた。

「行こうか。」

俺が美奈子に催促して車を降りた。まだ美奈子にも行く先を伝えていなかったのでどことなく美奈子は不安げな表情を浮かべていた。そのまま何も言わずに二人で歩いていく。

すると歩いていくにつれて美奈子の顔は明るくなっていった。

「こんな綺麗な場所があったなんて。」

美奈子は驚いたトーンで言った。

「ちょっと時期は早いけど美奈子に見せたかったんだ。」

そこは桜並木がまるで公共のロータリーのように並んでいる公園で、まだ桜は五分咲きだったが十分な花見だ。

「ここ俺が毎年見に来ている公園なんだ。だから美奈子に見せたかった。」

「ほんとすごいね。歩いていればいつまでも桜の道が続いてんだもんね。」

目を輝かせながら言った。

二人でまた歩き出した。それなりに人もいてみんな桜を見て満悦していた。満開の桜並木を一緒に歩きたいがそうなった時はこの公園が人でごった返して花見どころではなくなってしまう。だから俺はあえて早い時期を選んでここへきていた。


「土岐人は本当にロマンチストだね。」

笑いながら言う美奈子。

「そんなことないよ。」

照れながら言う俺。

「レストランだってそうだし、今日だってこんな素敵な場所に連れてきてくれたし。私本当に今しあわせだよ。」

その笑顔を見て俺も幸せな気持ちになった。


 それからしばらく俺と美奈子は桜を満喫して車へ戻った。

これから帰ったら夜遅くなってしまうので先に晩飯を食べてから帰ることとなった。


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