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しるし3(詩集)

カタツムリ

作者: さゆみ



七月に染まったカタツムリ

利き渦巻きは左まわり

あおあおとした葉の上で

ジリジリ夏が来る


わたしはヤドカリじゃない

この殻は宿命

外したら死んでしまう

わたしは一生背負ってく


色落ちた紫陽花が頷く

疲れた道路が溜め息

ゆるゆると雨雲集合

Tシャツが湿っぽい


七月に湿ったカタツムリ

利き渦巻きは右まわり

ケロケロッとした蛙の横で

しんみり夏が来る


わたしはドライになれない

多湿こそ天命

乾いたら死んでしまう

わたしは一生背負ってく


七月に眠ったカタツムリ

七色の雨にさらわれた






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― 新着の感想 ―
[一言]  梅雨と短い雨の時期が終わってしまうと生きられないカタツムリのはかなさがうまく表現されていたと思います!
[一言] 読ませていただきました。 七月のカタツムリ。もう少しで梅雨も終わってしまいますね。 夏が来たらカタツムリはどうしているのでしょうか? 実は夏眠に入るのです。冬には冬眠もします。 梅雨が終わ…
[良い点] カタツムリ、じっくり見たことはないけれど、可愛らしいです。しとしとと降る雨なんかに似合いそう。雨も悪くないとも思わせてくれます。 [一言] きれいに整っていて分かりやすいのですが、読み…
2016/07/05 19:18 退会済み
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