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返事

魔法研究部の活動が、今日もあった。

今日は、テレポート魔法の研究だ。

いつも通り、茉莉奈が魔法を使って、部員がそれを観察するという運びとなっていた。


茉莉奈は、魔法を使うため、部員九人の前で、精神を集中した。

前髪をヘア・ピンで留めて分けていた茉莉奈の黒髪と、制服の紺のスカートが、ふわりと揺れた。次の瞬間、教室の前の方にいた茉莉奈の姿が消えた。

部員たちが後ろを振り向くと、果たして彼女の姿は、教室の後ろにあった。

部員と顧問の女教師から、拍手が巻き起こる。


部活が終わると、駿が、声をかけてきた。

「なあ、こないだの返事、どうなった…?」

「あ、あれね。もうちょっと、待って」

「いいけど、もう一週間、経ってんぞ」

「ごめんね。もうちょっとだけ…」

茉莉奈はそう言うと、手を振って駿と別れた。


帰り道、自転車に乗りながら、茉莉奈は考え始めていた。

「なかなか、断れない。どうしよう…あの魔法を、使うしかないのかな。由香理さんのためにも」

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