シャワーの後は
「お待たせー」
由香理が、風呂から出てきた。
「じゃーん♪」
赤いメガネをかけている。普段はコンタクトなのだろうか。
それは良いのだが…。
茉莉奈は、その姿を見て、ドギマギしてしまった。
何故なら、どう見ても、下着姿だったからだ。
彼女のスタイルのいい体と、黒いブラに包まれた豊かな胸が、露わになっていた。
「由香理さん…どうしたの!?」
「ああ、だって、着るのめんどくさいんだもん。それに、楽だし。茉莉奈ちゃんなら女子同士だし、いいかと思って」
「私ならって…」
「あ、ダメ?」
「ダメじゃないけど…」
「じゃ、決まりね。茉莉奈ちゃんも、シャワー浴びて、同じようにしてね」
「待って、寒くない?」
「エアコンガンガンだし、大丈夫大丈夫♪」
「せめて、下は履かせて…恥ずかしいから」
茉莉奈は呆れたものの、流されて、了承してしまった。
茉莉奈はシャワーを浴びながら、思った。
「由香理さん、何考えてるんだろ」
茉莉奈は浴び終わると、下は制服のプリーツスカート、上は白いブラ姿になった。着替えは持っていない。
その格好で、恐る恐る、由香理の前に姿を現した。
「茉莉奈ちゃん、可愛いブラ♪」
「からかわないで…!」
茉莉奈は、ひどく照れた。
「さ、食べよ食べよ♪」
と、由香理。下着姿で、堂々としている。ある意味、すごいと思いません?
茉莉奈も、開き直ることにしたら、リラックスしてきた。
二人はパスタを食べながら、飲んだ(茉莉奈はオレンジ・ジュースだが)。
由香理は酒が入ると、余計に饒舌になった。
「それでー、茉莉奈は、彼氏いないのー?」
「いないよー。でも…」
「でも何?」
「実は、告られてて」
そうだ。それを由香理に相談したかったのだ。