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由香理の家
そうして二人は、もう一度、二人きりでのうっとりとした時間を過ごした。
お互いの黒タイツの太ももに手を置いては、二人で笑い合ったり。
ほっぺた同士を寄せて、照れながら自撮りをしたり。
てっぺん付近では、また、唇が触れる寸前まで、顔を近づけてみたり。
そうやってじゃれ合いながら、今度は、普通に観覧車での一周を終えて、ゴンドラから降りた。
「楽しかったねー」
「うん、とっても楽しかった♪」
二人で笑い合う。
由香理が、
「そろそろ、うちに行こうか」
「うん♪」
茉莉奈は、それが楽しみでしょうがなかった。
二人は相変わらず手をつなぎながら、駅に向かった。
そして電車に乗って子志駅まで行き、降りた。
途中、コンビニに寄って、パスタ、サラダ、野菜スティック、チューハイ、オレンジ・ジュース(茉莉奈は未成年だ)、ポテトチップスを買った。
「ただいまー」
「おじゃましまーす」
由香理の家に着いた。
家に着くなり、由香理は、スマホからAORを流す。
「わー、素敵」
茉莉奈は大喜びだ。
「じゃ、あたしシャワー浴びてくるから。次、茉莉奈ちゃんもどうぞ」
「うん」
由香理は、風呂に向かった。