茉莉奈の家
「そう言えば、由香理さんって同棲中じゃなかったっけ?あの部屋、彼氏いなかったな…」
茉莉奈はそう思いながら、待ち合わせ場所で待っていた。
今日は、茉莉奈の家に四人で集まる日。
戸沢公園駅で、皆を待っている。
まず最初に、香織がダッフルにデニムのミニスカートという格好で現れた。もちろん寒いので、黄色いタイツを履いている。
待ち合わせ時間の5分前だ。
「ごめーん、お待たせ」
そして、待ち合わせ時間に少し遅れて、由香理と典子がやってきた。
由香理はダッフルにデニムのホット・パンツに黒タイツ。典子はピー・コートに、相変わらず黒いキャップをかぶっている。
四人は早速、茉莉奈の家に向かった。
途中、茉莉奈と由香理は、自然と寄り添い、歩く。
それを見た香織が、
「二人、いつの間にそんなに仲良くなったの!?」
と驚きの声をあげる。
その声に、茉莉奈はエヘヘと照れ笑いし、由香理はフフッと微笑んだ。
一戸建ての、茉莉奈の家に着いた。
今日は土曜だが、茉莉奈のお母さんは仕事で留守だった。
リビングに入ると、茉莉奈が、
「ピザでも取ろうか?」
と提案すると、全員が賛成した。
四人は、マルゲリータ・ピザと、四種類の具の乗ったクォーター・タイプのピザを頼んだ。どちらもLサイズだ。ドリンクは、全員、コーラにした。
食べながら、自然とガールズ・トークが始まる。
典子が、
「最近彼氏とはどうなの?」
と由香理に訊く。
「あー、なんか微妙」
「どうしたの?」
と茉莉奈がさらに訊くと、
「なんか、浮気してるかもしれないんだー、うん」
「マジか。相手は?」
「まだわかんないけど。本当に浮気してるかどうかもね。でも、最近気まずい」
「そうなんだ…」
香織が、
「それって直接確かめた方がいいんじゃないですか!?」
と言うと、由香理は、
「そうしようかな…ちょっと迷ってるところ」
ガールズ・トークは、夜、三人が帰るまで、ひたすら続いた。
…ここには書けないエッチな内容も含めて。