竜王祭カウントダウン 3
はーい! 超短いでーす!
でも、頑張って次もなるたけ早目に更新しまーす!
「さぁユエ、そろそろ帰ろうか?」
「…………ああ、そうだな、帰ろう」
僕が手を握ると、蕩けるような笑みを浮かべるユエたん。しかし、その表情はどこか固く見える。
ふふ…… いいね、どうやらしっかりと種が根付いて、芽生えたようだ。そういえば、そもそも「萌」って言葉は草木の芽生える愛らしさを表現する言葉なんだったな。
くふふふ…… いいねユエたん、萌え萌えだね。
「なぁ、ユエ……」
「なんだい?」
僕はユエたんを見つめて、そしてはっきりと言う。
「好きだよ、愛してる、本当だ」
「…………うん、僕もだよ、僕もだ」
ユエたんは、少し間をおいてからそういう。ふわり微笑み、感慨を力の限りに込めた、切実な声色でそういう。
まるで、自分にそう言い聞かせるように。
「ふふ…… ありがとう」
「うん…………」
愛を囁けば囁くほど、僕が本気であればあるほどに、それは深まって行く。幸せは、常に不安と共にあるもの。光が強くなればなるほどに、影が強くなるように。人肌が暖かければ暖かいほど、離れたとき物悲しいように。
これなら、計画も上手いこといくだろう。本気になったユエにきっと出来ないことは無い。
「ねぇ、ユエ」
「うん?」
僕はその小さな手を握りなおして、そして強く握りしめる。しっかりと。
「君のこと…… 一生大切にするからね?」
「…………うん、ありがとう」
ユエは下唇を一瞬噛みしめる。まるで自分を罰するように。疑う自分を疑うように。
「ありがとうね、星君。僕も君を、大切にするからね」
ユエは言う、少しだけ瞳を潤ませて。
ああ、かわゆい。 かわゆいよ、健気だよ、ユエたん。
だが、この時はこういっていたユエたんが、まさか後にあんなことをするなんて……
とだけ、前置きをしておこうかね。
くふふふふふ…………




