表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/78

竜王祭カウントダウン 10

最近話が進んでねーんじゃねぇのとお思いの皆さん。


ごめんなさい。


でも、あれなんです。


同じ話数でカウントしてある奴は、元来全てまとめて一回で投稿する分とお考えください。


つまり、実質、連載再開してから2話分しか話は動いてないのです。


自分は話のストックとかしない派なので、常に取れたてぴちぴちのお話を提供しております。


故に、あんだけ分割しないと、今の仕事状況だと毎日投稿出来ないんです。


毎日投稿したいと言う、俺のわがままに読者の皆様を突き合わせてしまって申し訳なく思っております。


読むのがめんどくさいとは思いますが、どうかご迷惑でなければおつきあい下さい。



※さて、今回はマリアのお話。



「…………何見てるんだいマリア?」


星屑は視線に敏感だ。


あたしがこうして星屑を見ていると、直ぐに気が付く。


だから、いつもあたしは星屑を見つめる事ができない。


「別に…… 見てないし」


気づかれると直ぐにあたしは目をそらしちゃうから。


「…………ふぅん、まぁいいけど」


星屑がまた書類に目を戻し、作業を再開する。


あたしから目をそらして、書類の方を見てる。


「…………ふんだ」


なんだか、理想郷シャングリラを始めてから、星屑は毎日忙しそうにしている。


あたしを見てくれる時間も、かまってくれるじかんも減ってるきがする。


いや、実際へってる。


初めの頃は、もっとあたしに構ってくれたのに。


最初の、あたしと星屑しかいなかった時は、もっともっとあたしを構ってくれたのにな。


ふんだ……


なんだよ星屑の癖に、真面目な顔して、仕事しちゃってさ。


…………………………真面目な顔で。


む……ぅ…


星屑の真面目な顔って、いいな。


星屑の笑顔は胸がちりちりするし、星屑の怖い顔はぞくぞくする。


でも真面目な顔は………… なんかきゅんてする。


ちょっと好きかも。


ちょっとだけ。


「……………………………そんなに僕の事見てて、楽しいの?」


「…………見てないし、星屑、じいしきかじょうだよ」


星屑が、書類を描きながらそう言う。


なんだよ……


せめてこっち見ながら言ってくれればいいのに。


あたしを見てくれればいいのに。


「今、マリアに仕事は無いんだから、外で遊んでくれば?」


むぅ。


こっちむけ。


「……………………どこにいようとあたしの勝手でしょ」


こっち向いてしゃべれ。


ばか。


「……………………………じゃあ、お茶でも入れて貰おうかな」


「…………………………お茶くらい自分でいれなよ、まったく」


えっと…… 


お湯は既に沸かしてあるし、ポットもカップもあっためてある。


よし…… 茶葉はなににしようかな?


ここのところ毎日お仕事してるからリラックス効果のある奴かな?


じゃあジャスミンかな?


「まったくもう、まったくもう…… 星屑はあたしがいないとダメなんだから」


えーと、蒸らし時間を間違えないようにして、茶葉か開いてから……


うん、すごく良い香りする。


凄くおしいそう。


これなら、星屑も褒めてくれるかも。


うん、絶対褒めてくれるかも。


ふふん、紅茶の勉強しといて良かったかも。


「はい…… 熱いから気を付けて」


「ありがとう」


「ふん…… お、お茶菓子もあるけど?」


「もらうよ」


「しょうがないなぁ、まったくもう」


ふふふ…… 


実はこのクッキーもあたしの手作りなのだ。


かんぺきだ。


これ、ぜったい褒めてもらえる!


「……………………………」


「……………………………」


…………………あれ?


ほめてくれない。


美味しくなかったのかな?


あれ? なんか失敗した?


あれ?


あれ?


「……………………………」


「……………………………ねぇ」


「……………………………ん?」


「……………………………おいしくなかった?」


おいしくないの、あげちゃったかな?


おこったかな?


おこられるのかな?


でも、かまってもらえるなら、それでもいいかも。


「……………………………くふふ」


「……………………………おいしくなかったの?」


「いや、とっても美味しかったよ」


「……………………………ほんと?」


「ほんと、ほんと」


……………………………はぁ。


よかったぁ。


「クッキーも美味しかったよ、ありがと」


「…………………………………………ふん、まあね」


ぁぇ…………………………… 


撫でられた。


ふへ……


「マリア?」


「ん?」


「マリアは……… 本当に僕の事好きだね」


「な……っ!? 」


な…ぁ………っ


う…… 


「ち、ちがうし…… 星屑なんてきらいだし」


むぅ………


む…………ぅ…


「ほ、星屑……… じいしきかじょうなんじゃないの」


…………ふんだ。


「そうなの? ……………僕はマリアのこと好きだけ?」




……………………………ぁぅ。




「か、かか……………………… かじょーじゃない、かもっ!」


あーあー 星屑先輩爆発しねーかなー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ