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42話 飽きない商いの仕方

「なぁ、星君」


「なんだい?」


僕は右手に白スク(服の仕立て屋に愛と情熱を持って無理やり作らせた)を着たユエをはべらせてにこりと微笑む。


柔らかくてぷにぷにとしたわき腹の感触がすごく心地いい。


やっぱり幼女は最高だぜ。


「僕はね…… 君が浮気をしていたなんて知らなかったんだが」


そう言いながらジト目で僕を睨むユエ……


ふふふ、無駄だよユエ…… 


いくらそんな目で見ようとも、僕にはご褒美にしかならないのだ。


「はっはっは、浮気? 何を言っているんだユエ」


僕は悪びれもせず、ユエにそう言って微笑む。


「僕はいつだって…… 本気さ」


そして、優しく微笑んだ後…… 表情を真面目な物に変えてユエを見やる。


ユエに顔を近づけて、甘い声でそう囁く。


ただ……


「ねぇ、ご主人さまぁ…… シルヴィアとちゅーしよ? ね?」


「くふふ…… さて、どうしようかなぁ」


「ぁぅ、じらさないでよご主人様ぁ…… シルヴィア超キスしたい」


「ふふ…… 欲しがりな雌犬だな、シルヴィは」


「そうだよぉ、シルヴィアはご主人様のかわいい雌犬なの… わんわん」


そんな事を言う僕の左手には、かわいいシルヴィアをはべらしている訳なのだが。

 

ああ… シルヴィアたんマジドM、マジ可愛い。


「………………………本気? 全く持って説得力に欠けることこの上ないのだが」


そんな僕とシルヴィアとの甘いやり取りを、冷ややかな目で見るユエ。


僕の事を汚物から更に下をを見下すような目で見てくる。


…………おいおい、なんだい?


ヤキモチかい?


そんな目で僕を見るなよ…… 


興奮しちゃうじゃないか。


「説得力……? そもそも説得する必要があるのかい?」


僕はいったんシルヴィアを放置し、ユエの顎に手をかけ、くいっと顔を持ち上げる。


そして、息がかかるほどの近距離まで顔を近づける。


「む………ぅ」


するとユエは顔を真赤にして、目を見開いた。


ああ… やっぱ可愛い。


僕の可愛い恋人達は皆可愛いけど、ユエたんはその中でも超好み。


まじヴィジュアル最高。


姫カットツリ目美少女最高!


「ん……」


「んむぅ…!?」


僕はユエを見つめたまま、彼女の顎にかけた手を引き寄せる……


「んっ!! んぅ…! んっ…… ん」


そしてゆっくりと、ねっぷりと、じっくりと……


「ん…… ふ ぅ……」


口付けをした。


「…………………………っ、……ぷぁ」


そして、唇を離す僕。


ユエはそんな僕をとろんとした瞳で見つめた。


唇を唾液でてらりと濡らし、桃色の頬と潤んだ瞳で僕を見上げるユエ。


「ほら…… 説得なんていらないだろ?」


僕はそんなユエを見下ろし、ニヤリとして微笑んだのだった。


「……………………………………君って最低だよね」


ユエは僕から目を逸らし、そして僕の服の胸元を、きゅっと握ってそう言う。


「うん、知ってる」


僕はそれに笑顔で答える。


「ご主人様…… シルヴィアには? シルヴィアには?」


そんな僕等のキスシーンに興奮したシルヴィアが、はぁはぁと息を荒げながら、物欲しげな表情で僕にそう言う。


「だめ」


「ぅえ……?」


しかし、ソレを拒絶する僕。


シルヴィアはそれに悲しげな表情を浮かべる。


「犬を甘やかすと碌な事がないからな……… シルヴィは夜までキスはお預けだ」


僕はそんなシルヴィアの口の中に親指を突っ込み、ドS全開でそうのたまう。


「ぅえぇ… ごひゅじんひゃま…… おえがぃ ひょんな、いじわぅ いわないえぇ」


口に突っ込まれた僕の親指を、シルヴィアはチロリと舐めながらそう言う。


口では不満を言っているシルヴィアだが……


「はぅぅ…… ぁぁ、ごひゅじんひゃまぁ」


小さな体をぶるると震わせ……


「ああ…… ゾクゾクするぅ」


その表情は明らかに悦んでいた。


うん…… 喜んで頂いて何よりです。


「………………………君って最低だな、色々と」


「うん、知ってる」


そして僕は冷たい目線をくれるユエたんに、はぁはぁ以下略。


「ねぇ………………」


………………と、僕らが三人でイチャコラしていると、ふいに声がかけられた。


「ねぇ!! ちょっと!!」


怒気を含んだ声が…… 唐突にかけられた。


「なんであたしがお茶を汲みに言ってる間に三人でイチャイチャしてるの!? あたしは仲間はずれなの!!」


きゃーきゃー喚きながら、ピンク色のツインテールを振り乱す、我が家のサキュバス。


「今日は今後の方針を決めるんじゃなかったの!!」


最近僕等の中で一番真面目な幼女…… マリアの怒りの声であった。


「ああ、ごめんごめん…… 今丁度始めようと思っていたところさ」


僕はぷりぷりと怒るマリアを見やり、左右にはべらせていた二人から手を離す。


いやいやホント、マリアは真面目だなぁ。


サキュバスなのにねw


「もぅ!! 星屑のペド野郎!!」


「ごめんごめん、そして残念それは褒め言葉だ」


僕はそう言ってマリアの頭をなで始める。


優しくマリアを抱き寄せて、後頭部をから髪をさらさらとすくように撫でる。


「ぅあ!? えっ! む ぅ……… ぁ…」


マリアはこのなで方が好きなのだ。


「…………………もぅ」


僕が撫ではじめると、すぐに怒りを鎮火させ、そしてしずしずと僕に寄り添うマリア。


頬を染めて、僕にもたれかかるマリアはとても可愛く……


そしてまじでチョロい。


「ねぇ、ご主人様…… なでなでは? チューはダメでもなでなでは?」


「な…… なぁ星君…… マリアの次で良いから、僕にもそれをしてはくれないのだろうか」


気持ち良さそうになでられるマリアをじっと見つめた後……


左右から、僕の服の袖を引っ張り、可愛い上目使いでそう言う僕のマイエンジェル達。


もう…… その可愛さに僕のジョースターさんが波紋疾走してしまいそうだ。


「…………………しょうがないにゃぁ」


思わずニヤケ顔でそう言う僕。


ああ…… これマジ天国だなぁ。


――――


「さて…… それではこれから今後の説明を始めます」


色々あった後、僕等はマリアが入れてくれたお茶を飲みながら仕切りなおす。


うむ…… ちょっと軽く四人で運動をしていたら何故か夜になってしまった。


不思議だ…… どこかに時間操作系のスタンド使いでもいたのだろうか?


「わかった」


「うむ、心して聞こう」


「シルヴィアも了解」


僕の前に並ぶ三人の美少女…… うむ、至高。


「えーと…… まぁ完結に言って、僕等はこれから商売を始めます」


そしてそんな三人を見つめながら説明を始める僕。


「そんでまず最初に、その商売を初める為の場所を確保します」


そう…… 


僕等は商売をはじめるのだ。


それも大きな商売…… 


僕が何もしなくても多額の金が入るようなでかい商売、そしてそれを継続する為のシステム。


それを作りあげる。


その為に頑張ってユエを手に入れたのだからな…… くふふ。


「そして、その商売をはじめる場所は……… ギリアン地区だ」


そして僕は…… したり顔でその場所をの名を口にする。


王国の大地区の一つ、ギリアン地区の名を。


すると……


「え……」


「えっ!?」


驚いた顔で僕を見上げる、ユエとシルヴィア。


「……え?」


そして、全くわかっていない顔できょろきょろと二人を見やるマリア。


「え……… ご主人様…… ギリアン地区って」


ちょっとうろたえた表情で僕を見やるシルヴィア。


「そ、そうだ…… あそこは」


ユエもまた同様である。


「そうだね………」


僕はそんな二人を見て、にこりと微笑む。


「あそこは商売を出来るような場所じゃない………… なにせ」


時に…………


時にこの王国には王が居ない。


王国であるのに王がいない。


それは…… なぜか?


それは……


この王国の先王が実に愚王であったからだ。


愚王…… 優しき愚王「メリクリウス4世」。


彼はとても優しい平和主義者であり、そしてとても愚かな……


てか馬鹿であった。


具体的にどんな馬鹿な事をしたかと言うと……


彼は、なんと国を12個に分割したのだ。


彼曰く「12人の息子達が争うのなんて嫌だ」との事で…… 


まぁ、つまりは王位継承の争いを嫌った王が、王位継承権のある王子達に平等に国を分けたのだ。


この…… 目もくらむほど巨大な城壁に囲まれた円形の王国、「マーキュリー王国」を、まるでケーキか何かを分けるように……


息子達に配ったのだ。


まぁ……… そんな事はどうでもいい。


その「優しい平等」が……


母親の違いから、兄妹であっても複雑に身分が分かれる王子達にとって…… 


逆に許しがたい「禍根」となり、平和どころか逆に「争いの火種」になっていることとか…… まぁ今はどうでもいい。


大切なのは、その12分割した王国区の一つ「ギリアン地区」が……


「王国の恥部…… 巨大なスラム街だからね」


そう…… 王国の汚い部分を全て詰め込んだ、廃地区だってことだ。


「ほ、星君……」


するとユエが、僕を見上げながら申し訳なさそうに声をかける。


「あの…… み、水を差すようで悪いが… その、あそこの中で商売をしても旨みがないぞ? やめておいた方がいい」


ユエはそう言って僕の事を真摯に見上げる。


うむ…… 


言うべき事はハッキリ言う。


それでこそユエ…… 僕が見込んだ女だ。


うん…… まぁ、確かにあそこの中で商売をしても全く旨みがない。


なにせあそこに住んでいるのは、碌に仕事がないクズばかり。


ならず者やごろつきの巣窟……


吸い上げるべき資金が…… そもそも無いのだ。


だが……


「あそこの中………? 僕はそんな事は一言も言っていないよ、ユエ」


「え……?」


だがそれはあくまで、その地区内で商売をすると言う…… 小さな商売の話だ。


僕がこれからするのは……


「僕は…… あそこで商売をするのさ」


「へ…… あそこ? ………………………ま…まさか」


ふふ…… さすがユエ。


察しがいい。


そう…… 僕はあそこで商売をする。


「そうだよユエ…… 僕はあそこ全体を使って商売をするのさ」


王国の約12分の1を使って……


「ギリアン地区全てを…… 僕の市場にするのさ」


国全体を相手に商売だ。


くふふ……


「さぁ、まずは貰いに行こうか?」


「え……… な、何を?」


僕を見上げて少しぽかんとするユエたんを見下ろし、僕は微笑む。


そんなの決まっているだろう?


「地区を自由に出来る権利を貰いに……… 王子の下へさ」


さぁ…… 楽しい楽しい商売の始まりだ。


御宮星屑 Lv1280


【種族】 カオススライム 上級悪魔(ベルゼバブ)


【装備】 なし


〔HP〕  7050/7050

〔MP〕  3010/3010


〔力〕 7400

〔魔〕 1000

〔速〕 1000

〔命〕 7400

〔対魔〕1000

〔対物〕1000

〔対精〕1100

〔対呪〕1300


【契約魔】


マリア(サキュバス)


【契約奴隷】


シルビア


【契約者】


ユエルル・アーデンテイル


【スライムコマンド】


『分裂』 『ジェル化』 『硬化』 『形状変化』 『巨大化』 『組織結合』 『凝固』 『粒子化』 『記憶複製』 『毒物内包』


【称号】


死線を越えし者(対精+100)  呪いを喰らいし者(対呪+300) 


暴食の王(ベルゼバブ化 HP+5000 MP+3000 全ステータス+1000)


龍殺し(裏)


【スキル】


悦覧者アーカイブス』 『万里眼ばんりがん(直視)』 『悪夢の追跡者ファントム・ストーカー


『オメガストライク』 『ハートストライクフレイム』


味確定テイスティング』 『狂化祭(カーニヴァル)』 『絶対不可視殺し(インビシブルブレイカー)


常闇の衣(コートノワール)』 『魔喰合(まぐあい)』 『とこやみのあそび』 


喰暗い(シャドークライ)』 『気高き悪魔の矜持ノブレス・オブリージュ』 『束縛無き体躯(フリーダム)』 


完全元属性(カオス・エレメント)』 『魅惑アプローチ

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