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ああ勇者、君の苦しむ顔が見たいんだ  作者: ユウシャ・アイウエオン
第一章 夢と希望の始まり(勇者マジ殺す)
14/78

14話 夢を思って歩き出す事は(前)


「さぁ、殺そう……!」


僕は今、魔法学校から5キロ離れた高台にいる。


そして今、僕の視線先には魔法学校で座学を受ける、麗しの勇者様の姿がある。


くふふ……


ああ、いけないなぁ鳳崎君。


授業はちゃんと受けないとだめだよ?


くふふ……


そして、今僕の右手にはガヴィードメタルオーガの牙が握られている。


硬さも鋭さも申し分ない、十分な殺傷能力を誇る凶器だ。


さあ、この牙で鳳崎を殺そう。


今こそ殺そう。



鳳崎が今持っている勇者スキルで、注意すべき防御系のスキルは二つ。


広域検索サテライト』と『五重結界フィフスケージ』だ。


広域検索サテライト』は勇者が知りたいと望む、全ての物及び事象を検索できる能力で、特に意識してない時は殺意に反応するようになっているらしい。


五重結界フィフスケージ』はその名の通り、勇者を常時守護する5重の無属性結界だ。


一見無敵に見える勇者の守護スキル。


でも……


広域検索サテライト』の検索区域は、現時点では勇者を中心とした半径3キロ圏内で、僕が今いるの鳳崎から5キロ先だから圏外だ。


五重結界フィフスケージ』は、一応物理対抗力を持つものの、その本領はあくまで対魔法における汎用的な防御力だ…… つまり単純な投擲と言う、純粋な物理攻撃にはそこまで強くはないのだ。


で……


鳳崎のレベルは180だ。


レベル180の鳳崎は、どうやら昇格値は【魔】多めではあるものの、基本は均等に振り分けているらしい。


つまり【力】180、【物防】180くらいという事だ。


くふふ……


いくら体の丈夫さが180で、いくら防御フィールドが180でも…… それが2610の暴力の前に意味があるとでも?


そこに薄っぺらい結界が五つ重なろうと…… 妨げになるとでも?


そして命中2610である、今の僕の有効殺傷範囲は有に50キロは超える。


たかが5キロ…… 威力が落ちるとでも?


くく……


くふふ……


くへへへへへへ……


ああ……


「詰んだな…… 鳳崎ぃ……」


僕はオーガの牙を握り絞める。


そして、それを大きく振りかぶる。



さぁ、終わりだよ鳳崎。


これで終わりだ……


君と、僕の…… 


全てが終わりだ。


殺す。


僕は君を殺すよ。


いま殺す。


さぁ殺す。


さぁ……


さぁ。


さぁ。


さぁ。


いけ……






あれ?






え?

























「…………………………………………………………………………………………あれ?」





そのとき僕は…………






鳳崎を…………………………………… 殺せなかったのだった。

※後編を12時に更新。




御宮星屑 Lv522


【種族】 人間(半スライム)


【装備】 なし


〔HP〕  1050/50(+1000HP分のスライム内蔵)

〔MP〕  10/10


〔力〕 2610

〔魔〕 0

〔速〕 0

〔命〕 2610

〔対魔〕0

〔対物〕0

〔対精〕100

〔対呪〕0


【使い魔】


イノセントスライム ミッドナイトスライム 内臓スライム(×1000)


【称号】


死線を越えし者(対精+100) 


【スキル】


悦覧者アーカイブス』 『万里眼ばんりがん(直視)』  『ストーカー(Ⅹ)』


『オメガストライク』 『ハートストライクフレイム』 『バイタルコントロール』


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