関真輿編著「地理と地形で読み解く世界史の疑問５５」 宝島新書 第３章 ー４－ アヘン戦争と清朝
【書名・タイトル名】「地理と地形で読み解く世界史の疑問５５」
【著者・作者】関真輿編著
【発行元・サイト】宝島新書
【参考URL】
本文
第３章 帝国主義と世界大戦、そして戦後
世界史の流れ、ポイント
イギリスの覇権（１８１５～１９１４）
ナポレオン３世（１８５２～１８７０までフランスを統治）
クリミア戦争（１８５３～１８５６）⇒ロシアとオスマン帝国・英・仏の連合国の戦争
ドイツ帝国（１８７１）⇒ドイツの統一と大国化
アヘン戦争（１８４０～１８４２）と清朝⇒イギリスの植民地化
帝国主義と民族運動
日英同盟（１９０２～１９２３）⇒ロシアの南下政策の妨害
日露戦争（１９０４～１９０５）
第１次世界大戦（１９１４～１９１８）
ロシア革命（１９１７）
パリ講和会議（１９１９）・ヴェルサイユ条約（１９１９）
世界恐慌（１９２９）
ヒトラー（１９３３首相任命）とナチス
第２次世界大戦（１９３９～１９４５）
アヘン戦争と清朝
https://www.y-history.net/appendix/wh1303-027.html
１８４０年、アヘン密貿易をめぐって行われたイギリスの中国に対する侵略戦争。
イギリスは清朝政府のアヘン投棄に抗議して開戦に踏み切り、勝利することによって１８４２年に南京条約を締結、香港の割譲などの権益を得た。
ヨーロッパ勢力によるアジア植民地の第１歩となった。
★「なぜアヘン戦争が起こったか」
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アヘン戦争は、１８４０年から１８４２年にかけて、イギリスと清の間で起こった戦争で、主な原因
は、イギリスがインドで生産したアヘンを清に密輸し、清がアヘン中毒の蔓延と銀の流出に苦しんだ
ため、アヘンを没収・焼却したことに対するイギリスの反発でした。
イギリスは、貿易赤字を解消するためにアヘンを中国に輸出し、清はアヘン輸入を禁止しようとした
ことが対立の原因となりました。
アヘン戦争の原因を詳しく説明すると:
イギリスの貿易赤字:
１８世紀のイギリスでは、中国からの茶の輸入が増加し、大量の銀が中国に流出していました。
イギリスは、この貿易赤字を解消するために、アヘンを中国に輸出しようとしました。
清のアヘン輸入禁止:
清は、アヘン中毒の増加や銀の流出による経済的な打撃を懸念し、アヘン輸入を禁止しようとしまし
た。
特に、林則徐という役人が広州でアヘンを没収・焼却し、アヘン貿易を厳しく取り締まったことが、
イギリスの反発を招きました。
イギリスの武力行使:
イギリスは、清によるアヘン取り締まりを貿易を妨害するものとみなし、戦争を仕掛けました。
イギリスは、軍事力で清を圧倒し、勝利を収めました。
アヘン戦争の結果:
南京条約:
イギリスは清に勝利し、１８４２年に南京条約を締結しました。
この条約は、イギリスに有利な不平等条約であり、香港の割譲、上海などの開港、賠償金の支払いな
どが定められました。
清の衰退:
アヘン戦争は、清の衰退を加速させました。
清は、アヘン戦争の敗北をきっかけに、列強による侵略や内政の混乱に苦しむことになりました。
アヘン戦争が日本に与えた影響:
鎖国政策の見直し:
アヘン戦争での清の敗北は、日本の知識人に衝撃を与え、鎖国政策の見直しを迫るきっかけとなりま
した。
特に、日本は中国を先進国と見なしていたため、その敗北は日本の危機感を高めました。
開国への動き:
アヘン戦争の結果、日本は開国を余儀なくされ、欧米列強との交渉や貿易が始まりました。
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