関真輿編著「地理と地形で読み解く世界史の疑問55」 宝島新書 第2章 ー4- ウエストファリア体制
【書名・タイトル名】「地理と地形で読み解く世界史の疑問55」
【著者・作者】関真輿編著
【発行元・サイト】宝島新書
【参考URL】
本文
第2章 ヨーロッパの台頭と一体化する世界
世界史の流れ、ポイント
近世
●ルネサンス(14世紀~16世紀)⇒中世の世界は地中海、イタリア半島中心
●大航海時代(15世紀中から17世紀中)⇒オスマン帝国の発生により貿易が阻止される
●宗教改革(1517から1577)⇒教会に対する改革運動⇒宗教戦争、ウエストファリア条約(1648)
オランダ商業国家(16世紀)⇒1568年市民革命、1579年ユトレヒト同盟結成、ウエストファリア体制、ライン川河口と海に近接という領土から商業特化・無敵艦隊・東インド会社⇒覇権
★「宗教改革 影響」
Search Labs | AI による概要
宗教改革は、ヨーロッパの宗教、政治、社会に広範囲な影響を与えました。
宗教的には、カトリック教会の権威が揺らぎ、プロテスタント教会が誕生
しました。
政治的には、教皇の権力が弱まり、国家の独立性が高まりました。
社会的には、印刷技術の発達により聖書の翻訳と普及が進み、人々の宗教
的意識や教育レベルが向上しました。
宗教改革の影響
宗教的影響:
カトリック教会の権威失墜: 宗教改革は、教皇を頂点とするカトリック教
会の権威を揺るがし、教会の腐敗に対する批判を招きました。
プロテスタント教会の誕生: ルターやカルヴァンらによって、カトリック
教会とは異なるプロテスタント教会が誕生しました。
聖書の普及: 活版印刷技術の発達により、聖書が各国語に翻訳され、一般
の人々にも広く読まれるようになりました。
信仰の多様化: 宗教改革によって、キリスト教は多様化し、様々な宗派が
生まれました。
政治的影響:
国家の独立性向上: 宗教改革は、教皇の権力を弱め、各国の君主の権力を
強化する結果となりました。
宗教戦争の勃発: 宗教改革を巡る対立から、ドイツ農民戦争やフランスの
宗教戦争など、各地で宗教戦争が勃発しました。
王権神授説の確立: 王の権力が神から与えられたとする王権神授説が確立
し、絶対王政を正当化する思想として広まりました。
社会・文化的影響:
教育の普及: 聖書の普及や宗教改革の思想は、教育の普及を促し、識字率
の向上に貢献しました。
近代資本主義の発展: プロテスタントの倫理観が、勤勉や倹約を重んじる
資本主義精神の発展に影響を与えたとする説もあります。
芸術・文化への影響: 宗教改革は、音楽、絵画、文学など、様々な芸術分
野に影響を与え、新たな表現を生み出すきっかけとなりました。
日本の宗教改革への影響
宗教改革は、日本にも間接的な影響を与えました。
キリスト教の伝来と展開: 16世紀に日本に伝来したキリスト教は、一部
で受け入れられましたが、江戸幕府による禁教令によって弾圧されました。
対抗宗教改革: カトリック教会は、宗教改革に対抗するために、対抗宗教
改革と呼ばれる自己改革運動を展開しました。
宗教改革は、ヨーロッパ社会を大きく変革し、その影響は世界中に及びま
した。
★「宗教改革」
https://www.y-history.net/appendix/wh0903-005.html
The Reformation 16世紀の前半、ドイツのルター、スイスのジュネーヴにおけるカルヴァンらの教会改革から始まって、キリスト教世界をカトリック教会とプロテスタントに二分することとなり、同時に社会と政治の変動をもたらした大きな変革が宗教改革である。
イギリス宗教改革はイギリス国教会のカトリックからの離反と言うかたちで行われた。
宗教改革はヨーロッパの精神世界と政治世界においても最高権威であったローマ教皇を頂点とした教会支配を脅かすものであったので、その動きに対抗して、カトリック教会でも対抗宗教改革が試みられ、大きく変化した。
またほぼ同時期に展開されていたルネサンス、大航海時代との密接に結びつき、ヨーロッパ世界の近代への移行を準備したと言うこともできる。
宗教改革から始まった新旧二派の対立は、深刻かつ広範囲な宗教戦争に転化し、ほぼ17世紀まで続くこととなる。
この宗教戦争を経ることによりヨーロッパには主権国家が形成されていく。
★「ウエストファリア条約」
Search Labs | AI による概要
ウエストファリア条約は、1648年に締結された三十年戦争の講和条約
で、ヨーロッパの国際秩序に大きな影響を与えました。
この条約は、主権国家の確立、領土の尊重、内政不干渉の原則を確立し、
近代国際法の基礎を築いたと評価されています。
詳細:
締結:
1648年、ドイツのウェストファリア地方のミュンスターとオスナブリ
ュックで、三十年戦争の講和条約として締結されました。
内容:
主権国家の確立:神聖ローマ帝国内の領邦にほぼ完全な主権が承認され、各
領邦が事実上独立した国家としての地位を確立しました。
領土の尊重:条約締結国は、相互の領土を尊重し、内政に干渉しないことを
約束しました。
宗教的寛容:アウクスブルクの宗教和議の原則がカルヴァン派にも適用され、
宗教的対立の緩和が図られました。
オランダとスイスの独立承認:オランダ(ネーデルラント連邦共和国)とス
イスの独立が正式に承認されました。
影響:
近代国際法の基礎:主権国家の概念、領土主権、内政不干渉の原則は、後の
国際法の発展に大きな影響を与えました。
神聖ローマ帝国の弱体化:皇帝の権力が弱まり、神聖ローマ帝国の政治的な
統一性が失われました。
ヨーロッパ国際秩序の変化:フランスの勢力拡大の基礎となり、ヨーロッパ
の国際秩序に大きな変化をもたらしました。
ウェストファリア体制:
ウェストファリア条約によって確立された主権国家体制を「ウェストファ
リア体制」と呼び、近代ヨーロッパの国際秩序の基礎となりました。
ウエストファリア条約は、ヨーロッパの歴史において、そして近代国際法
の発展において、非常に重要な役割を果たした条約です。
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