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関真輿編著「地理と地形で読み解く世界史の疑問55」 宝島新書 第1章 ー7- アレキサンダー大王、農業革命

【書名・タイトル名】「地理と地形で読み解く世界史の疑問55」


【著者・作者】関真輿編著


【発行元・サイト】宝島新書


【参考URL】



本文



第1章 文明の起こりと帝国の誕生



第1章での追加検索



農業革命はなぜ人間を不幸な運命に導いたのか?農業の歴史が産んだ負の側面。農耕民による狩猟採集民の奴隷化【人類学】

弥勒くんの論理的な屁理屈

https://www.youtube.com/watch?v=dxjeImjetxY


★「カナンの地は豊かだったのか」

 この土地は農業の潜在力が豊かで、地中海性気候がさまざまな作物を育て、

 定住に適した地域として知られていました。

 カナンの地形は多様で、山、谷、海岸平野が特徴的です。

 土地の中央を流れるヨルダン川は重要な目印として機能し、聖書の物語で

 大きな重要性を持っています。

 この川は農業用の水を供給するだけでなく、イスラエル人の生活における

 出来事の中心でもありました。


★「メソポタミアは豊かだったのか」

 二つの川の存在で 水資源が豊富 にあるメソポタミアでは、農業が展開し

 やすく、食糧生産が上手くいったため、人口もどんどん増加。

 それに伴って街の規模も拡大されていったのです。

 また当時は山脈が異民族を隔てる境界線として機能していましたが、メソ

 ポタミアの地には山脈がありませんでした。

 よって シュメール人 、アッカド人、アムル人などの 異民族が長きに渡っ

 て混在 し、さらに文明が発展していきます。



★「なぜアレキサンダー大王は東征したのか」

 https://www.insightnow.jp/article/11995

 マケドニアがカッサンドラ金鉱を見つけたときから、フィリッポス・アレ

 キサンダー親子、そして、これに付き従ったギリシア人たちは、破滅の運

 命へ転がり落ちていった。

 ペルシアには勝利したものの、その大国の重みを支えるだけの財力を持た

 ず、結局、その最期まで、急場しのぎの資金調達の略奪戦争を自転車操業

 で続け、その終わりとともに、王帝は死に、帝国は解体してしまった。


 アレキサンダー大王が果てしなく金鉱探索をしていかないと、あの大帝国

 はいつ瓦解するかわからないような脆いしろものだった。

 アレキサンダー大王だが、ギリシアの北の辺境、マケドニアが本拠地。

 こんな国が歴史の舞台の上に躍り出てきたのは、その父フィリッポスがと

 てつもない軍事国家を作り上げたから。

 なぜそんなことができたか、というと、東のカルキディケ半島でカッサン

 ドラ金鉱が見つかったから。

 これを源泉とする莫大な資金で、すでに没落しつつあったギリシア人たち

 を大量に傭兵として雇い入れて、逆に南のギリシアを征服してしまった。

 しかし、前三三六年、王フィリッポスは暗殺されてしまう。

 その息子アレキサンダーが二〇歳で王位を継いだとき、国庫は破綻してい

 た。

 ギリシアの征服を拡げていく間は、各都市から戦利品を巻き上げることが

 でき、その自転車操業で支配を拡大してきたが、その支配を維持するには、

 カッサンドラ金鉱の産出量では賄えない。

 そこで、アレキサンダー王が案出したのが、LBO(レバレッジド・バイ

 アウト)。

 ペルシアのケタ外れの資産を担保に、ギリシア諸都市に出資させ、これで

 人口過剰のギリシアから傭兵と移民を募って、侵略戦争を始める、という

 もの。

 最初にめざしたのは、ペルシアではなく、エジプトだった。

 それは、ナイル中流ルクソール市の上エジプトが、ナイルデルタの下エジ

 プトを征服してできた国。

 なぜそんなことができたか、と言うと、上エジプト王国は、東のナビア砂

 漠にコプトゴールドのスカリ金鉱を持っていたから。

 遠征軍は、ペルシアの中心、バビロン市、スサ市、そして、前330年春

 には早くもペルセポリス市を奪い取る。

 これらの大宮殿に蓄積されていた財宝によって、負債を返済し、出資に配

 当してもあまりある財務状況になった。



趣味は読書、競馬、阪神タイガース。

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