橋爪大二郎×大澤真幸対談 「ふしぎなキリスト教」 講談社現代新書 第一部 ー4- ユダヤ教の律法
【書名・タイトル名】「ふしぎなキリスト教」
【著者・作者】橋爪大二郎×大澤真幸対談
【発行元・サイト】講談社現代新書
【参考URL】
本文
第1部 一神教を理解する
ユダヤ教の律法
⇒厳密ルール主義
ヤハウェにどうやって使えるか
①儀式を行う
⇒祭祀(サドカイ派) →神殿が破壊され実行不能
②預言者に従う
⇒預言者→弾圧され、いなくなる
③モーセの律法を守って暮らす
⇒律法学者(パリサイ派) →現在まで生き残る
⇒ユダヤ教にとってバビロンの捕囚はものすごく大きな出来事
★「ユダヤ教にとってのバビロンの捕囚」
Search Labs | AI による概要
バビロン捕囚は、ユダ王国の人々が新バビロニアによってバビロンに強制
的に連行された出来事です。
この出来事は、ユダヤ教の歴史と信仰に大きな影響を与えました。
バビロン捕囚とは
紀元前586年、新バビロニア王国のネブカドネツァル2世がエルサレム
を陥落させ、ユダ王国の住民をバビロンに強制的に移住させました。
これがバビロン捕囚です。
この捕囚は、ユダヤ教の信仰の中心であったエルサレム神殿が破壊された
ことと、約束の地を離れざるを得なかったことから、ユダヤ人にとって大
きな精神的打撃となりました。
ユダヤ教への影響
バビロン捕囚は、ユダヤ教に以下のような影響を与えました。
神殿中心の信仰から、律法中心の信仰へ:
捕囚以前は、エルサレム神殿での儀式が信仰の中心でしたが、神殿が破壊
されたことで、律法を学ぶことや、安息日を守ること、割礼
を行うことなど、日常生活における実践が重視されるようになりました。
シナゴーグの出現:
捕囚先のバビロンで、ユダヤ人たちはシナゴーグ(会堂)を建て、そこで
集まって礼拝や律法の学習を行いました。
これが、後のユダヤ教の重要な礼拝場所となるシナゴーグの始まりです。
メシア待望思想の形成:
捕囚という苦難を通じて、ユダヤの人々は、神が約束したダビデ王の子孫
から現れる救世主の到来を強く願うようになりました。
民族意識の高揚:
異教の地で、ユダヤ人としてのアイデンティティを強く意識するようにな
り、民族意識が高まりました。
バビロン捕囚後の帰還
紀元前539年、ペルシア帝国が新バビロニアを滅ぼすと、ペルシア王キ
ュロスはユダヤ人のエルサレム帰還と神殿再建を許可しました。
多くのユダヤ人はエルサレムに帰還しましたが、中にはバビロンに留まる
者もおり、これがユダヤ人の離散の始まりとも言われて
います。
まとめ
バビロン捕囚は、ユダヤ教の歴史において、神殿中心の信仰から律法中心
の信仰への転換、メシア待望思想の形成、民族意識の高揚など、重要な転
換点となりました。
また、ディアスポラの始まりとも言える出来事でした。
イスラム教=勝ち組の一神教
ユダヤ教=負け組の一神教
ユダヤ人が防衛的な動機(安全保障)でもって、一神教の原型を作った。
国家はあてにならない、あてになるのはGodのみ
Godとの契約を守っていれば、国家が消滅しても、また再建できる。
契約という発想が定着するのは、北王国が滅亡してから。
神との契約=約束という設定は、北王国が滅びて、南王国が生き延びたという現実を説明するのに都合がよかった。
今は負けているが、将来は勝つということが「予定」されている。
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